『書にしたためる』
- 2023.02.24
- 高齢者福祉
- sensin
春が近づいておりますが、まだまだ寒い日が続いております。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
津中部南地域包括支援センターです。
日々、地域でたくさんの高齢者の方とお話しさせていただいている中で、高齢になっても元気いっぱい過ごされている方に出会うと、お元気の秘訣をおたずねさせていただいています。最近出会ったお元気さんを紹介させてください。
80代のお一人暮らしの女性です。字を書くことがお好きで、部屋の中にはご自身が書かれた習字の作品が飾られてます。そのなかの一枚がこちらです。
座右の銘でしょうか。明るく前向きなご本人様らしいな、と感じてお話を伺うと
「これは娘が亡くなったときに書いたもの」と教えてくださいました。数年前に娘様を亡くされ、心がしずんでいた時に読んでいた本のなかにあったひとことだったそうです。この言葉を習字で書いて、いつも目にする場所に貼っておくことで自分を鼓舞して頑張ってこられたのでしょうか。
娘様を亡くされた寂しさは癒えていないかもしれませんが、この方は「しっかり歩いてこれからも元気でいたい!」と考えておられ、これから運動のためにデイサービスの利用を始められます。
高齢になっても、つらいことや悲しいことがあっても「まだまだ頑張ろう」と思う気持ちの強さ、そのための糧になる何かをもつことの大切さを教えていただきました。
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