2022年7月

Welcome!看護学生さん

  • 2022.07.11
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

津中部南地域包括支援センターです。

毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

さて皆様、当センターには、毎年、複数の学校から看護学生さんが実習にいらっしゃることをご存知ですか?

実習期間はたった3日間なのですが、地域で働く看護職として、できる限りの経験と学びを提供できるよう、毎回様々な準備と工夫を重ねております。

コロナ禍で訪問活動への同行が難しくなっておりますが、家屋に立ち入ることなくお庭からサービス担当者会議を見学していただいたり、許可が得られた高齢者サロンで体操を実施していただいたり、タイミングが合えば地域ケア会議に参加していただいたり、可能な限り地域に出掛ける機会を組み込むようにしています。

病院での実習が中心になる看護学生さんにとって、高齢者の「生活の場」、「集いの場」に出向くことはとても新鮮な経験になっているようです。

看護学生さんには、サロンにいらっしゃる高齢者の皆様が楽しく参加していただけるような脳トレの要素を取り入れた体操を考えていただくのですが、絵心のない私にとって、絵の才能に溢れた皆様が作ってくださる媒体にはいつも感心させられます。

今日は、それらの一部をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

こちらは、紙芝居のようにイラストをめくりながら、動物名や鳴き声、ひとつ前のイラスト等、いろいろなパターンで答えていただく脳トレに使います。とっても可愛い犬のしっぽと自分の干支が、私のお気に入りです☆

 

 

 

 

 

こちらは、マスク生活で口の動きを示すことができなくても、口腔体操を実施できるように描いてくださったイラストです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの歌詞カードは、歌いながら手足を動かす体操に使います。狸の頭に乗っている葉っぱは、千代紙で作ってくださいましたので、手触りが本物みたいでいい感じです。

 

実習にいらっしゃる看護学生さんは、1年後にはどこかの病院で看護師さんとして働かれる方がほとんどです。

実習中には、「入院は、その方の人生のほんの一部分でしかなく、地域から来て地域へ戻っていく」ということを繰り返しお伝えしています。

同じ看護職として、働く場所は違っても、高齢者の住み慣れた地域での生活を支援するチームの一員という気持ちを忘れず、入院前後の地域での生活や、地域包括支援センターを含む多職種との連携を意識していただけることを期待しています。

 

緊張した面持ちでお越しになる実習初日からあっという間に最終日を迎えるのですが、最後に、満面の笑みを浮かべて「こんなにたくさんのことを学べるとは思っていませんでした!」、「住民さんや関係機関と信頼関係が築かれていることが伝わってきて、私も頑張りたいと思いました!」、「地域包括支援センターのことは決して忘れません!」と嬉しいお言葉をいただくと、私もまた頑張ろうという気持ちになります。

 

今月は、どんな看護学生さんがいらっしゃるでしょうか…?

 

 

「ここで実習できて良かった」と感じていただけるよう、しっかり準備をしてお迎えしたいと思います。