2022年3月

春の光に

  • 2022.03.18
  • 法人
  • Posted by | sensin

みなさん、こんにちは。法人本部経営企画室の長岡です。

寒さがゆっくりと和らぎ、ほのかに梅の香漂う季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしのことでしょう。

 

 

手袋を脱ぎ捨て、自転車のハンドルグリップを直接手のひらで握っても、わずかな温もりさえ肌感覚で伝わってくることに、夏や秋や、ましてや冬よりも何よりも、雪国ではなく三重県にも、待ちに待った春がイヨイヨやって来たんだなぁと実感するこの頃でもあります。

 

 

冬の間は、鈍(にび)色の空に覆われ、頼りなげで弱々しかった日の光が、にわかに力強い陽光となって、まるで魔法のじゅうたんを広げるかのように森羅万象に降り注ぎ、キラキラとすべてを輝かせていく様子は、毎年のことですが、ディズニーのアニメを見ているように圧巻です。

 

 

畑では土筆(つくし)の子がひょっこり顔をのぞかせ、枯れ木とおぼしき草木にも新たな芽吹きが始まっています。

水ぬるむお堀では北への渡りを前にした冬鳥たちが、何やら楽し気に泳ぎ回っている姿も見受けられます。

 

 

ところで、地球と太陽の距離はおよそ1億5000万km。光の速さは毎秒30万kmで、太陽から出た光は、約8分後に地球に到達すると言われています。そんなに遠くからやってきた日の光が、北半球であれば特にこの時期に、分け隔てなく生命に躍動感を与えるエネルギーの源となっていることに、改めて深い感動を覚えると同時に、日常の些細な事柄に逡巡している場合ではなく、まずは「初めの一歩」(昨日のデイリーレポートより)を踏み出す大切さにも気付かされるようです。

 

 

恋人よ ぼくは旅立つ 東へと向う列車で

はなやいだ街で 君への贈りもの 探す探すつもりだ

いいえあなた 私は欲しいものはないのよ ただ都会の絵の具に

染まらないで帰って 染まらないで帰って

(「木綿のハンカチーフ」 作詞・松本隆、作曲・筒美京平、歌・太田裕美)

 

 

3月は、卒業式など人生の節目にあたる行事に加え、4月からの就職や入学など新たな門出の準備に忙しい時期でもあります。中には大切なお子様やご友人たちとのしばしの別れで悲喜こもごもといったご家族もいらっしゃるかもしれませんね。それもこれも、この昭和歌謡のように、人生の一場面としてゆっくり振り返れる時期がやってくるまで、「なんくるないさ」の気持ちでがんばっていきましょう。では、また。