2021年9月

ヘルパーの車窓から Vol.10『ハーベストムーン』

  • 2021.09.30
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

こんにちは。

ふたみ訪問介護ステーションシルバーケア豊壽園です。

 

 

 

 

今年の9月21日は、8年ぶりに「中秋の名月」と満月を同日に迎えるということで話題になりました。

当日は、真ん丸のお月様を楽しんだ方も多いのではないでしょうか。SNS上にも、美しい満月の姿を捉えた写真がたくさん掲載されていました。

 

 

というわけで、今回紹介するのは、満月にちなんだイベントが開催されているこちらの神社です。

 

 

 

多気郡明和町にある「竹神社」です。

竹神社は、明治時代に旧斎宮村にあった25社の神を合祀して誕生した神社。

 

竹神社と言っても竹をお祀りしているわけではなく、元々は竹川の古里にあったことが名称の由来となっています。竹川とは、明和町を通って伊勢湾に流れる祓川(はらいがわ)の古名だと言われています。

 

以前の記事でも紹介しました、斎王の御殿があった場所ではないかと言われており、周辺からは平安時代の建物跡などが発掘されています。

 

 

 

 

こちらは竹神社の「花手水」。

新型コロナウイルス感染防止対策のため使用できなくなったこちらの手水に、少しでも訪れる人の目を楽しませるようにと、彩り豊かな季節の花々を浮かべる取り組みが為されました。

「みんなの花手水」と呼ばれ、竹神社の氏子の方や有志の皆さまによって管理されています。

 

竹神社では、満月の日に合わせて、「竹神社満月夜参り」と銘打って、幻想的なライトアップで境内を照らします。この花手水も美しいイルミネーションで彩られるそうですが、三重県緊急事態宣言発令の影響で残念ながら現在このイベントは中止されています。

 

ですが、竹神社で催される満月にちなんだイベントはこれだけではありません。

 

 

竹神社では、満月の日にはこのような限定デザインの「満月御朱印」が配布されます。

重陽の節句にちなんだ野菊がちりばめられ、すすきを口にくわえた白うさぎの姿もかわいらしく描かれています。

 

こちらは、ふたみヘルパーステーションのトレジャーハンター・小田桐ヘルパーがゲットしてきたものです。

(たまたまお仕事が休みだったご主人に頼んでゲットしてきてもらったそうです)

 

 

平安時代のお姫様が、満月を眺める姿が描かれていますが、この時代に催されたいわゆる「お月見」は、詩歌や管弦を楽しみつつ酒を酌むという上流階級の催しで、庶民とは縁遠いものでした。またお供え物や願掛けといった宗教的な要素はなく、ただ月を眺めて楽しむというものだったようです。

 

お月見が庶民の楽しみとなり、供え物として月見団子を供えるようになったと記録で確認できるのは、江戸時代後期からのようです。(それまでにも「十五夜の日には里芋の芋煮を食べて夜遊びをする」などしていた時期もあり、お月見の風習の変遷にも紆余曲折があったようですね)

 

ちなみに英語圏では9月の満月は「ハーベストムーン(収穫月)」と呼ばれています。

 

 

今から数百年以上も昔の人々が、我々と同じように満月を眺めていたと考えると、不思議な気持ちになります。時代が変わっても、満月の幻想的な雰囲気に心惹かれるのは、今も昔も同じということでしょうか。皆さんは、今年の満月にどんな想いを抱かれましたか?

 

 

それでは今回はこれで失礼します。

また次回よろしくお願いします。ありがとうございました。