2021年9月

秋の声。

  • 2021.09.16
  • 法人
  • Posted by | sensin

みなさん、こんにちは。法人本部経営企画室の長岡です。

一雨ごとに秋の気配が深まりゆく昨今、時折猛暑がぶり返す日もありますが、総じて凌ぎやすく朝夕は肌寒ささえ感じるようになりました。

いかがお過ごしのことでしょう。

 

 

 

 

それにしても、日が短くなってきましたね。公園の木立も色づき始め、茶褐色の落ち葉のたい積が徐々に増えるにつれて、夕暮れの時間帯が早くなり、威勢の良かったセミの声もいつの間にか、草むらから淡く聞こえるコオロギや鈴虫の音色に替わっています。

そして例年であれば、静寂の夜長に、終わったばかりの夏の日の出来事などが、走馬灯のように思い出されたりして、少ししんみりとした気持ちになる時期でもあります。

 

 

 

 

ところが、ご存知のように、今年のコロナ禍は感染状況が深刻で、移動の自粛や外出機会の半減、お店の営業時短などの制約が重なり、また花火や海水浴、旅行や祭礼など、夏を彩るはずの各種のイベントやプランも軒並み中止となってしまい、「楽しい思い出があんまりないなぁ」というのが率直なところではないかと拝察いたします。

 

 

 

 

紆余曲折があった中で行われた東京2020五輪パラリンピックでは、さまざまな競技で数々の熱戦が繰り広げられ、手に汗を握る感動的な場面もたくさんありましたが、大切なご家族やご友人との再会も叶わず、夏ならではの定位置に、しかるべき人たちがいない寂しさを感じられることもあったかもしれませんね。

 

 

 

 

響(ひびき)爽やか いただきますと いふ言葉 ( 中村 草田男・作 )

 

天高く晴れ渡った秋空はやはり気持ちがいいものです。だんだん澄んできた大気の中を、草花のそよぎや枯葉の渦巻きなどの「秋の声」を奏でながら、心地よい涼風が吹き渡っていきます。時には校舎の小窓のガラスを揺らしながら。

 

 

 

 

 

そんなすがすがしい気分を背景に、給食の場面などで小学生らが、「黙食」ではなく、元気いっぱい笑顔で「いっただきまーす」と声を響かせるような毎日が、早くやってくるといいなぁと思うこのごろです。では、また。