2021年8月

ヘルパーの車窓から Vol.8『Dance With Scarecrow』

  • 2021.08.09
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

皆さんこんにちは。

 

ふたみシルバーケア豊壽園訪問介護ステーションです。

 

 

『ヘルパーの車窓から』、今回は二見町・荘(しょう)地区の周辺を散策してみました。

 

この辺りはのどかな田園風景でありながら海に近く、二見浦海水浴場は例年たくさんの人で賑わいを見せています。最寄り駅はJR参宮線・二見浦駅になります。

 

 

 

 

 

二見浦中学校のそばで、こんなのを見つけました。『四季のフラワーガーデン』。

 

 

 

 

2021年9月25日から三重県で開催される『三重とこわか国体』と、10月23日から開催される『三重とこわか大会』。

開催に向けたPRの一環として、荘区自治会様が管理されている応援花壇です。

 

 

あれ?この花の名前って何でしたっけ?

このへん(喉のあたり)まで出かかってるんですが、どうしても思い出せない…ああモヤモヤする…

 

 

 

 

ちょっと近くの人に聞いてみましょう。

 

すいませーん!

 

 

 

 

『ん?あっしに何か御用ですかい?』

 

お忙しいところすいません。ちょっと教えてほしいのですが…

 

 

 

 

『この花ですか?うーん、あいにくだがあっしもとんと存じ上げませんねぇ。いや面目ねぇ』

 

そうですか…。

 

よし、こんな時こそ文明の利器(スマートフォン)で!

 

 

google先生に聞いてみたところ、どうやら「日々草」っぽいです。

 

”日々草はキョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草。 初夏から晩秋まで次々に花が咲くので、「日々草」という。”

 

だそうです。

 

 

 

 

『お役に立てずほんと申し訳ねぇ。あっしはこれから妹を虫取りに連れていくところでさぁ。』

 

あ、ご兄妹でしたか…。ところでなんでそんな”べらんめえ”口調なキャラなんですか?

 

『せめてものお詫びに、よかったら、この辺りでとっておきの観光スポットを、ご案内させてもらいやす。』

 

それではお言葉に甘えて…。

 

 

 

 

 

『御塩殿神社は伊勢神宮が管理する神社のひとつで、神様をお祀りしているだけじゃなくて、伊勢神宮にお供えする”塩”を作っているのが、大きな特徴なんでさぁ。』

 

二見興玉神社や夫婦岩などに比べると、確かに知る人ぞ知ると言った感じの場所ですね。

 

 

 

 

裏手が海岸に面していて、潮の香が漂ってきます。以前に訪れた、粟皇子神社に似た趣を感じます。

 

 

 

 

『ここが御塩焼所。伊勢神宮に御塩を焼き固める前の、荒塩を作る施設なんですが…。!?どうやら今からその作業が始まるようです!こいつはめったにお目に掛かれない、レアな瞬間に立ち会えましたねぇ!』

 

せっかくなので、中を見せてもらえないかお願いしてみましょう。

 

 

すいませーん!

 

 

 

 

神社の方のご厚意で、焚き上げの様子を見学させてもらいました。

中央に見える円形の竈は”くど”と呼ばれ、この上に口径約2メートルの巨大な鉄釜がのせられます。

 

この荒塩を作る作業は8月上旬から始まります。

 

二見町西の西端、五十鈴川の汽水域に位置する御塩浜から採りだした「鹹水(かんすい)」約108リットルが釜に入れられ、二人ずつ一昼夜交代で焚きます。

 

それにしても、建物の中は煙がもうもうで、とにかく暑い!

 

それもそのはず、焼所内には煙道も煙突もありません。この中での長時間の作業はとてつもなく過酷なものだと感じました。

 

こうして取り出された荒塩は、10月の「御塩殿祭」まで、御塩殿裏の御塩倉に納められます。

 

 

 

 

 

かかし男さん、今日はありがとうございました。

 

『それじゃあ、あっしはこれで。オチとかなくてほんと申し訳ねぇ。どうかご達者で。』

 

最後まで腰の低いかかし男さんでした。哀愁の漂う背中を見送ります。ところでどうしてそんな江戸っ子キャラだったのですか?

 

 

 

『ヘルパーの車窓から』では、これからも伊勢の見どころをお届けしていきます。

 

また次回もよろしくお願いします。ありがとうございました。