地域の歴史調査(中勢鉄道)
- 2021.03.24
- 高齢者福祉
- sensin
皆様、こんにちは。暖かくなってまいりました。桜も咲き始めています。
春は何となく楽しみがあるとは私個人勝手な思いですが、いかがお過ごしでしょうか?
久居ケアサービスセンターの田中です。
今回は中勢鉄道について紹介させていただきます。
久居ヘルパーの職員が「昔、こんな鉄道があったのを知っている?」等の話を聞いたのがきっかけで思い当たるふしがあった為、調べてみました。
今回はその「中勢鉄道」について紹介します。
中勢鉄道は起点(始発)が岩田橋駅、終点が伊勢川口駅で区間には21駅ありました。
伊勢川口駅です。
営業距離数20.6km。
軌間幅は762mm(これをナローゲージと言い特殊ゲージです。)
運営開業は1908年(明治41年11月10日)
全線開通は1925年(大正14年11月27日)
全線廃止は1943年(昭和18年2月1日) でわずか18年足らずで姿を消しました。
廃線になった背景は近くを1935年(昭和10年)に国鉄(JR)名松線が開通した事や戦争勃発が大きな理由となっていたようです。
私が休日に楽しんでいるランニングコースが正に中勢鉄道の軽便跡で、地元では「軽便道」あるいは「旧初瀬(はせ)街道」と呼んでおります。
その所々に確かに遠い昔、そこに鉄道の存在の証があります。
草に埋もれた鉄橋。
たんじょうじ駅とプラットホーム。
津市久居地区まで行くとその面影が少なくなりますが、今でも久居庄田の民家には、昔、そこに駅があったことを示すプラットホーム跡があります。
当時の乗客がどんなことを思いながら軽便車両に揺られていたのか?
現代のように車が普及していなかった時代、地域住民の足として活躍していたことは想像できます。昭和初期、戦前の時代、のどかな田園風景の中を急ぐこともなくのんびりと軽便に揺られる当時の乗客の姿を想像するとロマンに満ち溢れる思いがします。
調べていると色んな事がわかり安濃地区にも「安濃鉄道」というのがありました。
安濃鉄道には本線と片田支線があり、本線は新町駅から林駅(椋本方面)までの14.5km
片田支線は安東駅から片田駅までの5.1km。
このように軽便鉄道が身近なところで活躍していたことを考えるとその存在の事実に驚きます。
それでは、またお会いしましょう。お元気で。
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