全国の加算算定率「通所介護編」「Sensin NAVI NO.550」
- 2021.03.07
- Sensin NAVI
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。
今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその550」となります。
・・・今回のお題は!全国の加算算定率「通所介護編」「Sensin NAVI NO.550」をお送りします!
「加算の話ね」
「しかも通所介護か・・」
「算定率ですね」
「刮目すべし、だ!!」
それでは!「Sensin NAVI NO.550」をお送りします。
介護保険サービスは、「介護報酬」として「基本単価」以外に「加算」「減算」がそれぞれ設定されています。
利用する時間帯や事業所のレベル感、緊急性など、様々な内容に対する評価が「加算」です。
一方の「減算」は、例えば基準違反をしていた場合や、基本単位に包括化されているサービスを実施していない場合などに適用されるものとなります。
今回はそんな加算についての算定状況を紹介します。
介護保険サービスは訪問や通所などの居宅系サービスのほか、介護老人保健施設などの施設系サービス、或いは地域密着型サービスなど多くが存在します。
今回はそんなサービスの中から「通所介護の加算」についてを説明していきます。
通所介護にも多くの加算が設定されています。
・個別機能訓練加算
・入浴介助加算
・サービス提供体制強化加算
・ADL維持等加算
・認知症加算
・中重度者ケア体制加算
・栄養改善加算
などがあります。
そんな数ある加算ですが、実際どれだけの事業所が算定しているのか?全国的な算定率は如何に?
厚労省の調べから、今回は紹介していきたいと思います。
数ある通所介護の加算の中で、一番算定率が高いのが「入浴介助加算」です。
入浴介助の有無にて加算されるもので、全国の通所介護のうち、約94%が算定しているそうです。ほとんどの通所介護が、入浴ありきのサービスであることがわかります。
続くのが「介護職員処遇改善加算」の(Ⅰ)で、こちらは約77%。
三番目として、介護福祉士の配置状況などで評価されるサービス提供体制強化加算と思いきや、実は「個別機能訓練加算」。
それも(Ⅱ)で、約39%となっています。
ちなみにそのサービス提供体制強化加算は、(Ⅰ)イ、(Ⅰ)ロ、(Ⅱ)が存在しますが、その中でも算定率が高いのが上位の(Ⅰ)イで、約35%だそうです。
参考までに・・・
・中重度者ケア体制加算:18.8%
・認知症加算:8.1%
このような全国の算定率の上位ですが、一方でその率が低いものもあります。
そのうちのひとつが「ADL維持等加算」。次回改正では見直されることになりますが、
その算定率は(Ⅰ)で0.2%、(Ⅱ)に関しては0.1%となっています。
やはりその要件が厳しいこと、労力と相反した単位数も影響しているようです。
また、栄養に係る加算についても、
・栄養スクリーニング加算:1.5%
・栄養改善加算:0.6%
と、かなり低い数値となっています。
「加算はあれど算定できない」或いは「算定する意味がない」といったところでしょうか?
特に著明に低い加算のうち、ADL維持等加算や栄養に関する加算はその算定率UPを目的に、次回からは一部見直しが図られます。
科学的根拠に基づく介護を実践する為、或いは健康維持や介護予防、認知症予防といった観点から、またひとつ見直されることになるわけです。
果たして今後の算定率は如何に!!?
以上!全国の加算算定率「通所介護編」「Sensin NAVI NO.550」をお送りしました。
それではまた。
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