2021年3月

バーサルインデックスとは?「Sensin NAVI NO.549」

  • 2021.03.06
  • Sensin NAVI
  • Posted by | sensin

皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。

今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその549」となります。

 

 

 

 

 

・・・今回のお題は!バーサルインデックスとは?「Sensin NAVI NO.549」をお送りします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バーサス?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ADLの評価の指標、それがバーサルインデックスだ・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Fimに並ぶ指標のひとつですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そのとおりだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは!「Sensin NAVI NO.549をお送りします。

 

今回紹介するのは、バーセルインデックス。

皆様はご存知でしょうか?はっきり言って専門的用語であり、専門的指標になります。

バーセルインデックスは英語でBarthel Indexと書きます。

食事や着替えなどの日常生活の能力を評価する検査方法のことで、病院などの医療機関のほか、介護現場でご利用者のADLを評価することを目的に使用されています。

Barthel Indexの頭文字からBIと略されることもあり、比較的正確な評価結果が得られる国際的なADL評価のひとつです。

 

このバーセルインデックスは、アメリカの理学療法士によって開発されています。

所見は1955年ごろで、1965年に報告された論文を経て一気に世に広まることになりました。世界で共通した評価方法で、国内だけでなく他の国にも通じるというメリットがあるのがこの評価法です。

 

 

 

 

 

 

・・・さてこの評価の目的ですが、本人が日常生活の中で「できるADL」を評価するもの。

バーセルインデックスによるADLの評価では、環境や条件などは細かく設定されていません。

誰でも短時間で評価が可能で、かつ点数で自立度がわかりやすい仕様になっています。

バーセルインデックスの評価項目は、

「食事・移乗・整容・トイレ・入浴・歩行(移動)・階段昇降・更衣・排便・排尿」

 

の全10項目で構成されています。また各項目を自立度に応じて点数付けしており、15点・10点・5点・0点で採点します。

なお、満点は100点で全自立となります。

 

・60点=部分自立

・40点=大部分介助

・0点=全介助

・・・と一般的にされています。

 

基本的には85点以上を自立としています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめると評価項目は全部で10項目で、いわゆる「できるADL」を評価します。
各項目を0点〜15点で評価し、満点を100点としたもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで詳細となります。

例えば食事であれば、3段階で自立は10点、見守りや介助が必要なら5点、全部において介助が必要なら0点となります。

また移乗ですと、4段階で、介助なしで可能なら15点、軽度の介助が必要なら10点、座る以外ほぼ介助が必要なら5点、そしてすべて介助が必要なら0点です。

このようなバーセルインデックスですが、平成30年4月介護報酬改定を得て、加算の要件に組み込まれるようになりました。

それが通所介護の「ADL維持等加算」。

 

ご利用者のバーセルインデックスを測定し、事業所全体で1年間のADLの変化を追う加算のこと。

ADL維持等加算のために測定するBarthel Indexについては、給付費明細書欄の摘要欄に記載・国保連請求時に報告というルールが併せて設定されています。国はBIデータを継続的に蓄積し、科学的介護などへの展開に結び付けようとしたわけです。

ですが、この加算についてはその要件の複雑さと労力の多さから、ほとんどの通所介護で算定されていません。

国の思惑に反し、労力に割に単価が低いこともその原因。

しかしながら、科学的介護の実践と波及を目指し、次回改正では単価そのものの増額や要件等の見直しを行う予定となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに同じような指標に、FIMと言うものがあります。

これは「Functional Independence Measure」の略語で、1983年にGrangerらによって開発されたADL評価法を言います。

なお日本語でいうと「機能的自立度評価法」といいます。

先述のバーセルと似通ったものですが、運動項目と認知項目の計18項目であったり、各項目を1点〜7点の7段階で評価するものとなっています。コミュニケーションや社会的認知などの認知項目を含むことから、実際に日常生活で行っている動作を評価する、変化を確認するのには最適な評価方法とされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上!バーサルインデックスとは?「Sensin NAVI NO.549」をお送りしました。

それではまた。