「カイゴ」の原点。「Sensin NAVI NO.479」
- 2020.12.25
- Sensin NAVI
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。
今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその479」となります。
・・・今回のお題は!「カイゴ」の原点。をお送りします!
「原点・・・?」
「これまでの介護保険制度の原点に続き、介護か!!」
「カイゴですね・・」
「片仮名??」
それでは!「Sensin NAVI NO.479」をお送りします。
さて、今回のNAVIは、すばり「介護」。
障がい者や高齢者などの生活支援を言います。
「介護」という言葉が、法令上で確認されるのは、1892年の陸軍軍人傷痍疾病恩給等差例からと言われています。
これはいわゆる陸軍の傷痍軍人に対する恩給等に関する定めを示した法令です。
当時は介護は施策としてではなく、恩給の給付基準としての概念だったわけです。
「介護」という言葉が主体的に使われるようになったのは、1970年代後半からの障がい者による公的介護保障の要求運動からとされています。
それ以前は、
「『障がい者の面倒を見るのは親がみるのが当り前』という社会の考え方」が強く、
結果的に障がい者は施設に追いやられる」
…といった危機意識から、そのような運動が発生したそう。
そして公的介護保障の要求を受けて、介護人派遣事業が制度化され始めたのは1980年代半ばから。しかしながら、障がい者にとって保障と呼ぶにはほど遠いもの。地方自治体による高齢者の訪問介護・看護事業は1960年代より始まりましたが、理念的には家族介護への支えであって、その考え方は現在でも受け継がれています。
さらに医療分野において、
クオリティ・オブ・ライフ(Quality of life・QOL)
…の考えが普及すると、介護にもその考えが導入されていきます。
介護によって病人、高齢者のいわばQOLを高め、そのQOLのさらなる向上に貢献することもまた介護の目的とされています。
介護保険法や支援費支給制度により、在宅介護や施設介護のサービスを担う、いわゆる介護福祉士や訪問介護員等の介護職、介護サービスの利用の調整を図る介護支援専門員などが確立されていき、その専門性が位置付けられることになります。こうした職種は名称独占資格の専門職ですが、仕事の肉体的・精神的負荷が大きいとされています。
また介護にしろ、支援にしろ、或いは相談と、対人援助には変わりありません。
その難易度の高さや肉体的、精神的負荷の比重がやはり懸念されています。
その為、慢性的な人材不足が全国的課題となっており、これからますます深刻化されると想定されています。
介護の課題、それは高齢者の増加と、生産人口の減少が相まってより加速化していっているわけです。
ただし、国もそうした状況を黙って静観しているわけではありません。
人材確保を目的に、外国人労働者の一層の促進のほか、介護現場の処遇改善を目的した様々な施策が講じられています。
さて、看護=介護といった見解もありますが、特に日本の法律家でそのような区別を示す根拠はありません。一般的には医療的支援を看護と区別することが多いかと・・・。
また、様々な介護のうち、食事介助・入浴介助・排泄介助の三つは、俗に三大介護と言われています。
生活の中心を支援するもの、また肉体的にも精神的な負担も大きいことからそう呼ばれています。
最後に、介助=介護でもある一方、「介護」という言葉が流布するようになっています。
これは介護福祉士、訪問介護員(ホームヘルパー)の業務にて、
従来の「介助」よりも適切であるとして、介助という身体的な行動援助より、どちらかと言えば広義に使用できるといったことから、
その呼び名が広がったとされています。介助が主に、付き添いやサポートなどを意味し、
実際に本人の食事やトイレ、お風呂などを手助けする行動、つまりは、「介護」を実現するための手段として考えられているようです。
その為「介護」は日常生活の自立を目指す行為全般といった広義の意味合いを持ち合わせており、一方の「介助」はその日常生活を助ける行為となります。
簡単に言うなれば、介護」という枠組みのひとつが、「介助」ということになります。
以上!「カイゴ」の原点。をお送りしました。
それではまた。
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