相談援助における「原則」。「Sensin NAVI NO.364」
- 2020.07.28
- Sensin NAVI
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。
今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその364」となります。
・・・今回のお題は!相談援助における「原則」をお送りします!
「ソーシャルワークの話ね・・」
「まさにソーシャル・ディスタンス!」
「それ、明らかに違いますよ・・」
「星空のディスターンス!」
「それも違うね」
それでは!「Sensin NAVI NO.364」をお送りします。
・・・さて皆様は「バイスティックの7原則」をご存じでしょうか?
アメリカのケースワーカーである社会福祉学者のフェリックス・P・バイステック(Felix P.Biestek)が、1957年に著書『ケースワークの原則』で記したケースワークの原則のこと。この原則は、社会福祉を語る上、そして学ぶ上で必ず耳にするもの。
ソーシャルワーカーの基本的態度を7つの原則として提唱したものとなります。
まずここで言う、ソーシャルワーカーですが、英語ではSocial Workerと表記します。
社会の中で生活する上で実際に困っている人々や生活に不安を抱えている人々、社会的に疎外されている人々と、関係を構築して様々な課題にともに取り組む援助を提供するソーシャルワークを専門性に持つ対人援助専門職の総称のこと。
さてこの7原則は、現在ではソーシャルワーカーだけでなく、対人援助を行うあらゆる職業の方に必要なスキルであると考えられ、幅広く学ばれています。
しかし、理論を学んでもイマイチ実践に活かしきれない、具体的にどのようなことを意味しているのか、解釈の仕方があいまいだったり、理論と実践を結びつけるのが難しいという場合もあります。
ここでは、そのバイスティックの7原則について解説していきます。
まずは
1.個別化の原則
個人が歩んできた環境や価値観、時代背景は然り、性別や年齢など、ご利用者は一人ひとり違うもの。
つまりは個人のニーズの違いは明らかであり、それぞれ個別それぞれのに応じた計画や予定を立案し、実践していく必要があると言えます。個人を意識せずに、病気や症状で固執してしまったり、先入観をもったりするのは良くありません。勝手な見立てで物事を決めつけをしてしまうと、やはり大切なことを見落としてしまいかねません。
個人の経験などは、判断するときの情報や材料にはなりますが、それだけではないと言うこと。
次に!
2.自己決定の原則
援助をする人、される人といった考え方をしてしまうと、ある意味力関係や利害関係が生まれてしまうことがあります。
どちらが上とか下ではなく、要は自分がどうしたいのか、これからどうするのかを自分で考え決めることにあります。
その為援助者は、ご利用者が自分で決めることができるように支援をしていく必要があります。介護者が決めてから伝えるのではなく、ご利用者が決められるように提案(質問)したり、選択肢を持たせてあげることが大切。
また援助者は、時には代弁者として、ご本人の意思を他者に伝える役目もあります。介護が必要な方の中には、理解力や判断力が低下していたり、思うように言葉で表現できない、自分では決められなくなってきている方がいまし。ご本人が今何を思っているのかを観察したり想像したりすることが大切で、ご利用者の意思を代弁できるくらいの理解や信頼を得られるような支援こそ、まさに真なる支援ではないでしょうか。
そして!
3.受容の原則
受容とは、
「その人のありのままの状態を受け止める」こと。
相手の言葉や行動を受けて、評価をしたり批判をしたりして対立するのではなく、言葉や行動だけでなくその人の存在そのものを受け止めるもの。
例えば誰かが何か問題を仮に起こしてしまったとしても、そういった行動を起こすに至った状況や背景をまず理解することが重要です。
単に『問題を起こす人』という見方ではなく、
『そのような状況にある人』という見方をして、環境面やご本人の精神状況などを総合的に見ながら支援をしていきます。
・・・以上が、7つのうちの3つなります。
今回はここまでで、残り4つについては次回のNAVIにて紹介したいと思います。
以上!相談援助における「原則」をお送りしました。
それではまた。
サイト内検索
最近の投稿
- 2024.11.21 法人
- インスタグラムはじめました。
- 2024.11.19 高齢者福祉
- 防災訓練を行いました
- 2024.11.18 児童福祉
- 読んでもらったよ!
- 2024.11.16 児童福祉
- 園外保育に行きました