災害派遣福祉Team「DCAT」。「Sensin NAVI NO.354」
- 2020.07.18
- Sensin NAVI
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。
今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその354」となります。
・・・今回のお題は!災害派遣福祉Team「DCAT」をお送りします!
「DCAT・・?」
「DCATか!」
「ICT・・・」
「Disaster Care Assistance Teamのことですね・・」
「あ、英語・・・(💦)」
それでは!「Sensin NAVI NO.354」をお送りします。
さて皆様は「DCAT」をご存じでしょうか?
これは大規模災害や大規模事故時に、被災地や事故現場へ派遣される福祉専門要員のチームのこと。
Disaster Care Assistance Teamの略称で、正式名称は災害派遣福祉チームと言います。
略して「DCAT」ですが、一般的には「ディーキャット」と呼ばれています。
最近では、メディアや新聞で報道されることも多くなっているかと思いますので、耳にされた方もいるのではないでしょうか・・・?。
このチームの構成は、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、ホームヘルパー、看護師、保育士ら4~6人程度で構成されるもの。
いわゆる福祉系専門職を中心として「福祉Team」なわけです。
よく避難先として「福祉避難所」がありますが、まさに福祉に係る人的支援を目的としたTeamと言えます。
さて、このDCATは、避難所などを巡回しながら、専門知識を生かして高齢者、障がい者、妊産婦、乳幼児ら社会的弱者の相談支援を行います。
ほかにも福祉避難所への移送や入浴介助、福祉用具の選定、さらには心のケア、高齢者の運動指導などの支援も役割として期待されています。
また、行政機関や医療機関と連携し、避難所などの環境改善を提言したりもします。
ちなみにこの派遣期間は原則、災害・事故発生初期とされていますが、もちろん状況に応じて数か月単位の延長も想定されています。
あの東日本大震災では、長引く避難生活での過労、持病悪化、ストレスなどが原因で死亡する震災関連死が高齢者を中心に2015年(平成27)9月時点で3400人を超えました。
当時政府は、改正災害対策基本法(第86条の6、7)に避難者の生活環境の確保を定め、
2012年(平成24)には厚生労働省が都道府県単位での支援体制づくりを求めています。このDCATは2016年6月時点で全国の10道府県に設立されたほか、医療法人や病院などの民間組織が設けています。2016年の熊本地震の際には、初めて正式に都道府県によるDCATが派遣されています。
なお類似組織に、災害発生初期に被災地などに入るDMAT(Disaster Medical Assistance Team)があります。
これは災害派遣医療チームのことで、つまりは今回紹介するDCATの福祉版にあたります。
ただし!
DMATと異なり、DCATには明確な法的根拠はありません・
派遣職員の宿泊費をどのように確保するか、メンバーの緊急招集をどのように実現するかといった課題があります。
このため災害救助法に基づく救助種類に福祉を加え、法的裏づけのある制度にすべきとの声が、災害対策や福祉の専門家から多くあがっている現状です。
以上!災害派遣福祉Team「DCAT」をお送りしました。
それではまた。
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