風薫る季節に
- 2020.05.15
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部経営企画室の長岡です。
「Stay Home週間」と銘打った異例ずくめのゴールデンウィークも、人影まばらな都心のスクランブル交差点、乗降客のほぼいない駅のホームや飛行場、シャッターの降りた行楽地の土産物店などの様子を、TVを通して何度となく眺めているうちに、まるで潮が引くように過ぎ去ってしまった感じもしますが、皆さんお変わりありませんか。
本来なら、家族そろってショッピングやイベントに出かけたり、普段ご無沙汰気味のご友人やご親族と旧交を温めたりと、楽しい行事が盛りだくさんなはずの時期でしたが、叶わぬ現実に直面し、何とか乗り切ろうといろんな工夫をするうちに、かえってそれぞれの絆を深められたという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
さて、新型コロナウイルス対策には、体力づくりも欠かせないとばかりに、たまには家の近所を散歩することもありますが、そんな時、民家の生垣や公園の植え込みなどでは、色とりどりのツツジやサツキが目を楽しませてくれます。
一般的に、花弁が大きく葉に細かな毛が生えているのがツツジで、やや小ぶりな花で葉が小さく光沢があるのがサツキだそうで、開花時期もサツキの方がツツジよりも若干遅いようです。
ところで、ツツジを漢字では「躑躅」と実に難解な表記になっているのはご存知ですか。
「躑躅」は、音読みでテキチョクと言い、躊躇(ちゅうちょ)という漢字によく似ていますが、意味も同じように「足踏みをする」「ためらう」になります。
何でも、ツツジの仲間には、たまに毒性を持つ種類もあり、それを知っている馬や羊たちが、この花の近くに来ると恐れてテキチョクすることから、この漢字が当てられるようになったのだとか。なかなか興味深いというより、小学生の頃、下校時によくツツジの蜜吸ってたの大丈夫かなぁ、ですね。
動くもの みなやわらかし 若楓(わかかえで)
(内藤 雅子:作)
風薫る今の時期は、一年でも最も過ごしやすい爽やかな季節でもあります。公私ともに不便な状態がもう少し続くようではありますが、一人ひとりの頑張りで、1日も早い終息が実現することを願っています。では、また。
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