2020年4月

記録の必要性とポイント。「Sensin NAVI NO.308」

  • 2020.04.18
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。

今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその308」となります。

 

 

 

 

 

・・・今回のお題は!記録の必要性とポイント。をお送りします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、新しいテーマだこと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ、記録こそサービスの根拠。記録なくしてサービス語らずだ・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

K子①

「だからなんなの・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは!「Sensin NAVI NO.308」をお送りします。

 

今回のNAVIは「記録」について。

この記録ですが、実は介護保険法自体にはその必要性は特に明記されていません。

・・・ではなぜ必要なのか?

 

 

 

それは各サービスの基準を定めた「運営に関する基準」に明確に記されいるからです。

例えば、介護保険サービスのひとつ「介護老人保健施設」の基準から!

 

「介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準」の第38条第2項では、

 

 

 

(1)施設サービス計画
(2)居宅において日常生活を営むことができるかどうかについての検討の内容等の記録
(3)提供した具体的なサービスの内容等の記録
(4)身体的拘束等の様態及び時間、その際の入所者の心身の状況並びに緊急やむを得ない理由の記録
(5)市町村への通知に関する記録
(6)苦情の内容等の記録
(7)事故の状況及び事故に際して採った処置についての記録

 

 

 

以上の記録を整備し、その完結の日から2年間保存しなければならない。

 

 

 

・・・とされています。

 

 

 

 

 

 

・・・ではこのうちの(3)提供した具体的なサービスの内容等の記録から具体的にご紹介していきます。

例えば介護に係る記録には、ご利用者の生活記録を残すことと、介護職員のケア記録を残すことの二つの側面がまずあります。

 

 

これら記録は、介護職員及びほかの専門職との間でご利用者の情報を共有することができます。そしてご利用者やそのご家族とのより良い信頼関係においてもメリットがあります。継続したケア、個々のご利用者に係るサービスの計画書を立案する際には、日々の介護等の記録が重要な情報源となります。

また、もう一つ大切な事柄として、事故などのアクシデントが起きた際に備えとして記録を残す、という目的もあります。

 

だれが? いつ? どこで? どのように? なにを? そしてその理由 などなど、いわゆる基本的な文の構成を意識することが大切です。

 

単にメモ書き程度に留めず、情報共有として、また事実確認を行う根拠として、だれが読んでもわかりやすい記録を残す必要があると言えます。最近では記録自体が電子化されていますが、まだまだ手書きが主流のこの業界。

誰でも読みやすいものというのは、内容と同様丁寧に記録することも大事。それに曖昧で抽象的な表現となると、見るものの解釈やとらえ方で大きく違います。

それに介護や看護といった支援者側の視点に限らず、個々のご利用者側のニーズを書き留めておくことも重要なこと。個々の希望や要望、支援に対するご利用者の反応なども大切な記録となります。

 

 

 

 

 

最後に、その「記録」についてですが、

定められている「運営に関する基準」では、その保存期間も同時に求められています。

 

例えば指定介護老人福祉施設の基準では、

入所者に対する指定介護福祉施設サービスの提供に関する次の各号に揚げる記録を整備し、その完結の日から二年間保存しなければならない。

 

 

 

 

 

書類の保存期間については、基準省令で2年と定められており、また、厚生労働省の通知により、請求書等については5年が望ましいとされています。

しかしながら、条例委任後には、保存年限を5年とするよう条例や規則で定めている自治体も少なからずあります。

ですので、各自治体の条例についてもしっかりと確認した上、適切な記録の整備と保存を行う必要があるということです。

 

 

 

 

 

以上!記録の必要性とポイント。をお送りしました。

それではまた。