サクラに寄せて。
- 2020.04.07
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部経営企画室の長岡です。新型コロナウイルスへの対応が日に日に深刻さを増し、なかなか出口の見えない状況に右往左往といった毎日ですが、皆さまいかがお過ごしのことでしょう。
さて、「梅は咲いたか、桜はまだかいな。」と江戸の昔から端唄などでも歌われておりますように、三重県内でも、桜がいよいよ満開を迎えています。毎年のことながら、本格的な春がやってきたんだなぁとの実感が沸き、ちょっとウレシイ気分になりますね。
ところで、一口に「サクラ」と言っても、ソメイヨシノや山桜など木の種類によって花の色に違いがあるのは当然のこととして、よく見ると、同じ木々でありながらも、咲く枝によって、更には花びら一枚一枚にも微妙な色合いの濃淡があります。
また、見る角度や光のコントラストによっても見え方が変幻自在で、さながら管弦楽を聞く心地良い耳の感覚が目でも味わえるような気分になって、いつまで眺めていても飽きない気がしてきます。
それにしても、我々日本人の桜の花をめでる気持ちの奥深さには、格別のものがあるようですね。古今和歌集をひも解くまでもなく、郷土の偉人で国文学者の本居宣長先生も、
「敷島の 大和心(やまとごころ)を 人問はば 朝日に匂う 山桜花」
という歌を詠んで、
「日本人である私の心とは、朝日に照り輝く山桜の美しさに感動する、そのような心です。」という気持ちを述べています。
現代に生きる我々も、例年であれば、この時期の入学式や入社式あるいは歓送迎会のなどの記念撮影には、必ずと言っていいほど、人々の笑顔の背景にさり気なく満開の桜が登場し、それぞれの思い出の一コマに彩りを添えています。
新年度を迎えて、異動や転勤など既に新天地で新たなスタートを切られた方々も多くいらしゃいますが、さまざまな植物が芽吹き、新たな生命の躍動が感じられる春爛漫のこの時期にこそ、多少の苦難はあっても、それを乗り越え、一層の成長とご活躍を心からお祈りしております。では、また。
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