梅の香りに。
- 2020.03.02
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。新型コロナウイルスの猛威が世界中を震撼させ、コンサートやイベントなどの中止や延期が連日報道されるに留まらず、ご家族や身近な人々の健康維持に心を砕くような毎日が続いておりますが、いかがお過ごしのことでしょう。
罹患された方々の1日も早い回復と何とかして事態の終息を願う気持ちは、皆さんの共通した思いではないでしょうか。
さて、そんな厳しい世の中の現状とは裏腹に、そこここで梅の花が盛りを迎えています。
3月に入り、いよいよ待ち焦がれていた春の訪れではありますが、まだまだ寒い日もある中で、その紅白に彩られたふくいくとした姿出会うと、何かしらほっとしたやすらぎを感じます。
よく見ると、花柄が長く木の枝にぶら下がるように咲く桜の花に比べ、梅の花は大ぶりで花弁が丸く、木の幹に直接くっつくようにして咲いています。
寒い時期から一足先に咲き始めるからでしょうか、凛とした雰囲気さえ漂わせています。
そんな梅の木ですが、原産は中国大陸で、奈良時代に仏教文化や律令制度などとともに、日本に渡来してきたそうです。
梅の芳しい香りは当時の貴族の間で珍重され、日本古来の桜よりも人気となり、梅を見ながら歌を詠む会が開かれるようになりました。
そういえば、今の「令和」の元号も、万葉集の「梅花の歌三十二首」の「序文」が出典で、「初春令月 気淑風和(初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわらぎ)」は、九州の太宰府で開かれた「梅花の宴」の情景を記したものなどと、昨年5月の改元時にテレビで何回も解説されていたのを思い出しました。
ともあれ、今年の春も日増しに温かくなり本格的に桜の咲くころには、世の中も少しは落ち着きを取り戻し、古典落語の世界ではありませんが、皆が安心してお花見ができるようになっていればいいなぁと思う今日この頃です。では、また。
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