春の気配。
- 2020.01.26
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。インフルエンザの猛威も少し和らいできたのかなと思いきや、中国からは新型コロナウイルスとやらが、重い肺炎を引き起こす国際的な脅威となり、なかなか油断のならない昨今ですが、いかがお過ごしのことでしょう。
暦の上では既に大寒を過ぎ、立春までのこの時期が、例年であれば、わが国では最も寒い季節にあたりますが、今年は「暖冬」の二文字が世間を賑わせ、雪不足に悩むスキー場の様子や思わぬ在庫を前に頭を抱えるカイロ業者の苦悩などが、テレビ画面に映し出されたりしています。
とはいえ、「鈴鹿おろし」のような吹きつける寒風の中では、勢い身を縮めることもしばしばで、そんな時、土手に咲く水仙の花に出会ったりすると、ほっと心が和みませんか。
何より花弁が純白で清楚な気品があるにも関わらず、いわゆる黄色いラッパの部分(「副花冠」というそうです。)が長く、何ともアンバランスなのがご愛嬌で、それらが北風に向かって集団でおしゃべりをしているようにも見えます。
一方、冬木立に目をやれば、それぞれの枝先には、まだ固い樹皮に覆われていながらも小さな蕾が膨らんでいます。枯葉を落とした後、じっと我慢の忍耐を続けているハズの木々が、いつの間にやら体内にエネルギーを蓄え、命を育む営みを続けているという自然の驚異に、改めて気づかされます。
というより、植物の世界では、この冬の厳しい寒さに一定期間さらされる「低温遭遇」こそが、日長の変化とともに、実は発芽作用には不可欠なのだとか。どこか人間の成長にもあい通ずるところでもありますね。
早春の 野川あるきに 日のめぐみ ( 細見 綾子 ・ 作 )
川面を渡る日の光も幾分柔らかさを増し、映し出される樹影もややおぼろげになっているようです。
待ち焦がれる本格的な春の訪れに備え、自分なりに心や身体のウオーミングアップを是非続けておきたいものですね。では、また。
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