晩秋に想う。
- 2019.11.12
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。
ハロウィンの喧騒も終わり、ベランダから差し込む陽の柔らかさに一層秋の深まりを感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしのことでしょう。
いつの間にか「立冬」も過ぎ去り、冬の気配が立ち始める時期にもなっています。夜中にふと寒さから目が覚め、あわてて布団を引き寄せ、「これが夜寒(よざむ)かな。」と実感することがあるのですが、この日中と夜間との寒暖差の激しさが木々を色づかせていくのですね。
周囲を見渡せば、もう既に数えるほどの葉っぱしか残していない木立もあれば、まだみずみずしさを残す灌木や植え込みもあります。また山裾の小高い丘に登れば、ススキの群生が寒風に穂先をなびかせながら出迎えてくれます。
それにしても、つい先日まで昼間は半袖で過ごしていたのに、一気にダウンジャケットやジャンパーを羽織るようになったなぁと、感じられている人も多いのではないでしょうか。世界的な天候変動や地球温暖化の影響ももちろんあるとは思いますが、ここ数年の間に、めだって秋と春が短くなったような気がします。
ところで、日本の古人は、伝来した仏教の無常観を背景として、花鳥風月など移ろいやすい四季の風景に、人の心の変化を重ね合わせて、和歌や俳句、能・狂言、水墨画や茶の湯など、独自の文学や芸術を発展させてきました。
特に夏から秋、そして秋から冬へと移ろうこの晩秋の時期は、例えば、吹きすさぶ木枯らしに舞う枯葉のように、人生の終焉と重ね合わせやすく、日本文化の底流をなす「もののあはれ」を強く感じるようです。
月見れば 千々にものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど
(小倉百人一首23番 大江千里・作)
これからは、風邪やインフルエンザなど感染症が蔓延していく時期にもあたります。手洗いうがいをこまめにして、元気で乗り切っていきましょう。胡桃やナッツなどの木の実で栄養をつけるのも身体にいいそうですよ。では、また。
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