秋…しみじみと。
- 2019.10.06
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。気がつけばそこここに秋の彩りを感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしのことでしょう。
スーパーの店頭では、柿、栗、カボチャ、ギンナン、サトイモ、マツタケなどの秋の味覚が、ハロウィンの飾り物を背景に所狭しと並べられ、衣料品店では、鮮やかさを抑えた落ち着いた色調のカーディガンやセーターが幅をきかせ、酒店では、早くもボジョレヌーボーのポスターが貼られたりしています。
戸外を見上げれば、清く澄んだ青空に泳ぐようなイワシ雲。カレンダーも残り少なくなってきたなぁなどと思っているうちに、短くなった日が暮れていきます。
ところで、秋は、英語でフォール(fall)と中学校で習いましたが、街角やショッピングモールでは、「オータムセール」や「オータムフェア」など、むしろオータム(autumn)を目にすることが多いのも事実です。
大まかには、フォール(fall)は、イギリスから大航海時代に移民とともに新大陸に渡り、現在、主にアメリカやカナダで使われています。一方、オータム(autumn)は、その後フランスからイギリスへ、「収穫期」を意味するラテン系の語句として入り、イギリス、オーストラリア等で主に使われるようになったのだとか。
ただし、フォール(fall)は、ご存知のように「落ちる」という意味の動詞でもあり、少し前に流行った絵本の「葉っぱのフレディ」よろしく、枯れ行く黄昏(たそがれ)を感じますが、それに対し、オータム(autumn)は穀物が実る様子であり、イキイキとした生命の躍動を感じます。私の人生のステージにおいては、もはやフォール(fall)しかないようですが(笑)。
秋風に たなびく雲の絶え間より もれ出(い)づる月の 影のさやけさ
(小倉百人一首79番 左京大夫顕輔・作)
秋の夜長は、また、もの想いにふけったり、来し方に思いを馳せるのにもいい時期です。たまには満天の夜空をながめつつ、「舟歌」さながら、ぬるめの燗で、ほろほろポツポツいきたいですね。では、また。
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