2019年9月

「福祉用具」勉強会。

  • 2019.09.21
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

みなさんこんにちは。津中央ヘルパーステーションのKです。

9月も後半に入り、朝夕はずいぶん涼しくなってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか?

食欲の秋ということで(年中食べていますが、、)私は夜勤中お腹が空いたら果物を食べています。今の時期は梨を食べることが楽しみの一つです。もうすぐ柿の時期もやってくるので今から楽しみにしています!(意外と他の人が夜勤中に何を食べているか気になる、、、)

 

さて今回は以前、本町福祉用具 伊藤施設長からもご紹介がありました

パラマウントベッド株式会社 名取様、柴山様をお招きして行われた

「介護用ベッド・福祉用具について」の勉強会の様子をお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

志摩 井坂施設長、志摩福祉用具、本町福祉用具の職員も参加されました。

 

 

 

 

普段何気なく使用している介護用ベッドですが、

介護用ベッドとは

①ご利用者様の安楽

②ご利用者様の自立促進

③介助者の負担軽減

といった3つの意味が込められているそうです。

まず①の「ご利用者様の安楽」

睡眠は心身の回復を行う生命維持活動の一つとして極めて重要!!

介護状態が悪くなるほどベッド上での生活が長くなる傾向もあり、

睡眠を適正にとるサポートをしつつ、ベッド上で起きているときの生活のしやすさも配慮が必要とのこと。

②ご利用者様の自立促進

介護用ベッドは寝る為だけではなくベッドの外へ生活範囲を広げる為の起点であり、寝たきりを予防することにも繋がるのだそうです。ただ介助をするのではなく自立の促進ということにも着目する必要があるんですね。(ベッドの機能をうまく使いこなさないとなあ。)

③介護者の負担軽減

要介護者のケアをすることは非常に身心に負担がかかります。その負担をできるだけ少なく適正な介助が長時間持続することが重要とのこと。お互いがより安全で、より負担の少ないケアになるよう介護ベッドがサポートしてくれます。(ありがたいですね!)

 

 

 

 

続いて介護用ベッドの基本機能の一つ「メモリーポジション」機能。

二つのベッドポジションが登録できるできるそうで、背あげ、膝あげの角度、ベッドの高さを組み合わせた、その方にあったポジションを登録することができるそうです。(こんな機能があるとは、、)

 

次に「理想の背上げ」とは?

 

 

 

↑こちら登録ヘルパーの臼井さんが実際に体験をしている様子です。

①背上げをする前に、頭側のボード際までとにかく上の方で寝る。②ずれ落ちや皮膚ずれを最小限にするために、まず膝あげをしてから背上げを行う。※皮膚ずれがあれば、背抜きやマルチグローブなどを使用するとよいそうです。

 

「膝あげ」の目的には

先ほど述べた背上げのずれ落ち軽減の他に「足のむくみ予防」「貧血時の血流」があります。

0~30°の間で調節可能とのことです。この機能がない方はクッションや枕を組んでいる方もみえますね!

 

「高さ調節」 使う場面ごとに高さを調整します。

①高くする場合

介助者の腰痛予防、負担軽減に繋がります。腕や腰に負担のかかりにくい高さは身長の40~45%と言われているそうです。太もも上部から手首の当たりがいいみたいですね。

 

②低くする場合(超低床21㎝)

転落時の衝撃の減少、布団感覚で安心感が得られる、這って乗り降りができる。

高くすると、介護者にとっては負担が軽減できていても、ご利用者様にとっては不安ですよね。

最も高さを低くすることで、安心して休むことができるんですね。

 

その他、移乗・オムツ交換時に役立つ製品としていくつか紹介がありました。

イージーグライド

ベッドから車椅子間の移乗に役立ちます。ご利用者様を持ちあげなくてもよいので体への負担が軽減されます。

またご利用者様も座ったまま移乗できるので体の負担を少なくできます。ただし、アームレストが跳ね上げ式でないと

使いにくいそうでレッグレストが着脱できる車椅子や、ベッドの高さが調節できると使用しやすいようです。

なんとこのイージーグライド、200kgまで耐えられるそうです!頑丈にできていますね~!

 

 

 

 

②フレキシベルト

ベッドや車いすへの移乗、立ち上がりの介助、歩行支援時に使用。移乗時、ついズボンを引っ張ってしまうことがありますが、このベルトを巻いていればズボンが引っ張られることなく不快感が軽減します。

歩行支援の際は、介助者もこのベルトを巻き、ご利用者様に掴まって頂きます。

 

 

③ペンギンサポート

こちらは伊藤施設長からもご紹介がありました。オムツ交換の際に側臥位を保持できるというもの。

体を支えながらの洗浄・清拭はとても大変です。一度使ってみたいな~!

 

実際に使い方をみて説明を受けたことでとても勉強になったという声が多く聞かれ、貴重な勉強会となりました!

10月から本町福祉用具さんと同じフロアでお仕事ができるので楽しみです!!

 

では、この辺で失礼します。