2019年6月

「認知症について」ver.2「Sensin NAVI NO.157」

  • 2019.06.23
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

あん皆様こんにちは、ブロガーことMるでございます。

今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその157」となります。

 

 

 

 

 

 

 

今回のお題は・・・・

 

 

 

前回の「認知症について」に続き、そのver.2をお送りします!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「前回は概要説明だったわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あくまで前回は概要であって、今回はより深く語ってくれそうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「むむむっ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

・・・というわけで、ここからは「本番」です。

 

 

 

まず前回は認知症の概要のほか、昨今進められている認知症対策や予防を促進する基本法案についてご紹介しました。

今回はその「認知症」が及ぼす様々な影響、現に直面する様々な課題についてご紹介できればと思います。

いくつかのcategoryに分類しながらご説明していきます。

 

 

 

 

 

 

まずは・・・

 

 

 

①「介護」

 

現在、多くのご家族等が認知症患者の介護または支援を行っていると言われています。

しかしながら認知症の理解やその行動等、その負担の大きさから介護者側の負担は大きく、最悪生命に関わる問題に発展するケースも多いのが現状です。認知症患者の介護は、24時間の見守りが必要な場合があり、ご家族だけの介護や支援では非常に困難といえます。

そうした中近隣者を含めた地域全体で支えていく必要があり、様々な方策が講じられてきています。地域包括支援センターとしての役割や認知症の早期発見のための医療機関や相談機能の強化などがそうで、まさに国の推進する地域包括ケアシステムがそう!

 

 

・・・少しずつ様々な施策が打ち出されてはいますが、なかなか担うマンパワー不足や地域との温度差など、まだまだ構築には時間がかかりそうです。

 

日本においては、患者の9割近くが65歳以上ですが、65歳未満の初老期の認知症患者、いわゆる若年性認知症も存在します。特に後者についてはその対策が遅れていることから、その患者の家族負担は65歳以上よりも重いとされています。参考までに、介護保険制度ではたくさんの支援やサービスが設定されています。

デイサービスやショートステイのほか、減要支援2以上の患者が認知症対応型グループホームを利用できるようになっています。こうしたサービスをうまく活用していくことも、本人にとっても介護するご家族にとっても大切なことと言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

次に!

②「自動車運転」

 

判断力が低下した認知症患者による自動車運転などの問題です。高齢ドライバーによる事故が最近とりわけクローズアップされていますが、こうした症状が原因とされる事由も多々発生しています。

こうした中、運転免許証の自主返納の推奨のほか、ある一定の年齢に達した場合の更新時の確認、或いは各県の公安委員会にも、認知症の方に対する運転免許を取消しまたは停止することができるとされています。

一方、認知症関連5医学会は連名でガイドラインを策定し、その中で医師が認知症と判断した際には、患者およびそのご家族に対し、自動車運転の中止ならびに運転免許証返納を行うよう説明し、かつその点をカルテに記載するよう勧告しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いては!

③「所在不明者」

警察庁のまとめによると、捜索願、いわゆる行方不明者届が出された認知症の人の数は、全国で例年10,000人以上を超えるそう。

その中でも所在等が確認できていない人数も約200人ほどみえるそうで、一方で警察に保護されたものの、住所や名前などの身元不明の人も少なからずおり、認知症状により自らの身元を証明できない、説明できないといった事例も発生しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に!

④「法的保護」

認知症患者を対象にした悪徳商法です。

悪質なリフォームや金融機関による認知症患者の金融商品の無断解約など、

その事由が発生及び発覚した際にはよく報じられるのを耳にするかと思います。

年々増加傾向にある中、またその内容もより複雑かつ多様化しています。様々な防止策を講じたり、それらの対策に向けた各種講演をはじめとした呼びかけを行ったりはしているも、抜本的かつ具体的解決策にまでには至っていないのが現状のようです。

ご家族が遠方であったりなかなか協力が得られないないなどの事情はもちろん、そもそも頼れるご家族がいないといった状況も増えてきています。そうした課題に対し、その権利擁護に対する関わりや支援も構築されつつありますが、マンパワー不足はもちろん、なかなかすべての対象者には行き届かないのが現状です。高齢者の独居や高齢者世帯の増加が加速する昨今、こうした問題も大きな懸念事項であることには変わりありません。

 

 

 

 

 

 

・・・以上、認知症に係る影響や昨今の課題についてをご紹介いたしました。

 

 

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはり支え合う仕組みの構築が急務ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そのとおり!」

「福祉関係者やその当事者だけでなく、地域全体で支えあうことが大事なこと!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったくだ!!」