2019年6月

「認知症について」「Sensin NAVI NO.156」

  • 2019.06.22
  • 法人
  • Posted by | sensin

皆様こんにちは、ブロガーことMるでございます。

今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその156」となります。

 

 

 

 

 

 

 

今回のお題は・・・・

 

 

サブタイトルにもありますように、「認知症」についてお話します。

まずは最近のニュースから!

自民・公明両党は先日認知症対策の基本理念を定めた認知症基本法案の共同提出に向けた最終調整に入ったとの報道がありました。

近く諸手続きを経て、最終調整の上成立を目指すとのこと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いきなり固い話からね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、その「認知症基本法案」について!

 

・・・以前のNAVIでも触れたことのありますこの基本法案は、

急速な高齢化で認知症の人が増えている現状を踏まえ「予防を推進しながら、認知症の人が尊厳を保持しつつ社会の一員として尊重される社会の実現を図る」のが目的とされています。

 

 

条文の中には、認知症の本人にとどまらず、家族らへの支援も明記しているそう。

認知症対策を「国の責務」と定め、「国民の責務」として

「認知症の人の自立および社会参加に協力するよう努めなければならない」と記し、

 

国にはその目標と達成時期を定めた「認知症施策推進基本計画」の策定の義務付け。

そして内閣には首相を本部長とする「認知症施策推進本部」を設置するとのことです。

 

 

 

 

 

またほかにも・・・

 

①学校などでの認知症教育

②認知症の人が安心して暮らすためのバリアフリー化の推進

③認知症や軽度認知障害の早期発見と対応に向けた地域包括支援センターや医療機関、民間団体などの連携協力体制の整備

 

 

・・・も記されるそう。

 

 

「そういえばいままでありそうでなかったわね」

 

 

 

 

 

 

 

そしてここからはその認知症について!

 

このNAVIをご覧になっている方は、大半ご存知かと思いますが、敢えて振り返りも兼ねてご紹介します。

 

 

人間の脳は、人間としての活動をほとんどコントロールしている司令塔と言われており、それがうまく働かなければ、精神ならびに活動がスムーズに運ばなくなります。

かつては「痴呆症」といわれていた「認知症」ですが、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりしたためにさまざまな障害が起こり、

生活するうえで支障が出ている状態のことを指します。そして認知症は病名ではなく、まだ病名が決まっていない“症候群”です。

 

 

 

つまり!

医学的には、まだ診断が決められず、原因もはっきりしていない状態のことを表しています。

 

 

 

認知症と痴呆症は同義語ですが、日本はかつてこの痴呆(ちほう)という名称で一般的に呼称していました。

しかしながら、言葉には差別的ニュアンスがあり相応しくないと判断され、

2004年に開かれた厚生労働省の「『痴呆』に替わる用語に関する検討会」によって「認知症」への言い換えを求める報告がまとめられることになります。その後行政分野および高齢者介護分野において、まず「痴呆」の語が廃止され「認知症」に置き換えられたわけです。

 

 

 

 

当時の2004年と言えば、介護保険法が施行されたのが2000年ですので、当初介護保険法が施行された際にはまだ「痴呆」と呼んでいたことになります。

ちなみに参考までに、当時この名称を新たに定めるにあたり国民投票を行ったそうで、そこでは「認知障害」がトップだったそうです。しかしながら、すでの医学上の用語として存在していたことから見送られたそう。

結果2番目に票を多く得ていた「認知症」が採用されるわけですが、ほかにもアルツハイマーや記憶症、物忘れ症といった候補があったようです。

 

先述の介護保険法への記載については、2005年の改正に併せてその呼称の変更は盛り込まれています。

 

 

 

 

 

 

さてこの認知症ですが、70歳以上人口において2番目に多数を占める障がい疾患と言われています。残念ながら現在の医学において、この認知症を治療する方法はまだ見つかっていません。症状や進行の遅れに効果が得られるといったお薬はありますが、それも個人差があり、必ずしも効果が出るとは限りません。

 

現在も安全で効果的な治療法を模索する研究が世界及び日本国内でも行われていますが、なかなか進展がないのが現状です。

 

 

 

 

 

では一般的に使われる「物忘れ」との違いはなんなのか?

 

そもそもその物忘れ自体から分類されるもので、

物忘れは、①「加齢」によるもの、そして②「認知症」が原因とされるものとして分けられています。

 

 

①前者は脳の生理的な老化が原因で起こり、その程度は一部の物忘れであり、なにかヒントやきっかけがあれば思い出すことができます。

本人に自覚はありますが、進行性はなく、また日常生活に支障をきたしません。

 

 

②一方の後者は、脳の神経細胞の急激な破壊により起こるもので、物事の一部でなく「全体」が抜け落ちてしまいます。この場合、いくらヒントを与えたとしても、思い出すことができないもの。①との違いとして、本人にはあまり自覚がないのが大半で、進行性があり、かつ日常生活に支障をきたします。

 

 

そしてその認知症ですが、現在いくつかの種類があると言われています。

 

 

 

主なものとして、

①アルツハイマー型認知症

②脳血管型認知症

レビー小体型認知症

・・・が挙げられます。

 

 

一般的には①のアルツハイマー型認知症がよく聞かれますが、③についてはあまり馴染みのない言葉かと思います。

 

 

 

このうち約60%はアルツハイマー型認知症が原因で、約20%は脳血管型認知症によるものとされています。

前者は特に女性が多く、後者は男性が多いとされています。

 

 

さて!

ここまでは認知症対策や予防を促進する基本法案、そして認知症についての概要をご紹介してきました。

 

 

 

一旦今回のNAVIはここまで!

次回はその「認知症」が及ぼす様々な影響、問題についてご紹介できればと思います。

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「認知症を理解すること。国もそのサポーター養成に向けた施策など、積極的に動いているそうよ」

 

 

 

 

 

 

「そのとおり!」

「認知症は地域全体で支えることが重要なこと!

その為には認知症とはなんたるかをしっかりと理解することが大切と言えます」

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったくだ!」