梅雨の晴れ間。
- 2019.06.14
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。
この東海地方もいよいよ梅雨の真っただ中となり、ジメジメばかりか今年は時折肌寒い日もあったりして、鬱陶しいには違いない日々が続いていますが、いかがお過ごしのことでしょう。
この時期は何といっても雨の日が多く、まず洗濯物が乾かないし、生ものは腐りやすく、油断をすると異臭を放ち、風呂場や台所のカビも増殖し始め、気分もすっきりしません。
わが家もご多分に漏れず、本来ベランダにあるべき物干し台が室内のリビングへ引っ越しとなり、たくさんの洗濯物をその身にまといつつ、タタミ二畳分ほどの面積を我が物顔に占拠している次第です。
お陰で部屋の中が湿っぽくなるのは仕方がないにしても、テレビを見る際に、いちいちそれを移動させたり、元にもどしたり、時には足を引っ掛けてつまずきそうになるなど、テンヤワンヤの状況です。食事の匂いにも気を使いますしね。
ところで、雨が降っているのをただぼんやりと眺めたり、雨音に耳を澄ましたりしていると、いつの間にか心が落ち着き、何となく心が安らかになってきませんか。
雨の降り始めの少し埃っぽくもある土の匂いや、若葉のみずみずしい香りがふわっと漂ってくるのも悪くはないですね。そのうち、「あぁ、そういえば、あの時も雨が降っていたなぁ…。」などと、過去の記憶が取り留めもなく蘇ってきたりもします。
花の色は うつりにけりな いたずらに
わが身世(よ)にふる ながめせし間(ま)に
(古今和歌集 小野小町(おののこまち)・作)
これは、百人一首にもある和歌で、ご存知の方も多いと思いますが、降る長雨をぼんやり眺めている間に花が色褪せてしまったように、自分の人生もいつの間にか盛りを過ぎてしまいました、というような意味だそうです。
平安時代に美人の代名詞とも言われた歌人も、几帳(きちょう)の陰から雨模様を眺め、来し方に想いをはせていたのでしょうね。
とはいえ、たまに訪れる梅雨の晴れ間は、やはりうれしいものです。青カエデを透かしてのぞく雲間にも「大気の不安定さ」が少し感じられるようです。これからやってくる夏本番に向け、体調を整え英気を養っておきましょう。
では、また。
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