在宅リハビリ専門職の視点。
- 2019.06.09
- 高齢者福祉
- sensin
みなさんこんにちは、津中央ヘルパーステーションのKです!
突然ですが皆さんラーメンはお好きでしょうか??
竹下次長を筆頭にこちら津中央ヘルパーステーションには実は!
ラーメン好きの職員がたくさんみえます。
そんな私Kのお勧めラーメンは、、、と聞かれると一番難しい質問なのですが、食べたことがある方もたくさんみえるかもしれませんが今回は松阪市にある「家紋」さんの「伊勢まぜそば」を少しだけご紹介します。「伊勢まぜそば」と聞いただけでは想像できませんよね。
はい、イメージは伊勢うどんのラーメン版です(笑)平打麺に、甘辛いタレと、チャーシュー、ナルト、メンマ、ベビースター、ねぎ、もみのり、水菜、煮野菜などの多くのトッピングを絡め頂きます。
後半は生卵を投入し黄身と麺を絡めるとマイルドな味わいが楽しめます。想像しただけで顔がにやけてしまいそうです(笑)食べたことがない方は是非どうぞ!
さて本題に。今回は先月行われたヘルパー会議の様子をお伝えします。
「在宅リハビリ専門職の視点」をテーマに、作業療法士の平澤先生を講師にお招きし講義を行って頂きました。
大きく分けて以下の5つの内容について教えて頂きました。
まず一つ目「リハビリ専門職とは」
リハビリ専門職とは、理学療法士(Physical Therapist)、作業療法士(Occupational therapist)、言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist)の3つからなります。それぞれ直訳すると、「Physical」は「物質の、身体の」、「Occupational」は「職業」、「Speech-Language」は「話す、聞く」という意味だそうです。
国家資格の名称独占、つまり資格を持っている人だけがこの名称を名乗ることができるんですね。
作業療法士のイメージ、、「作業」と聞くと仕事をのような物を思い浮かべるかもしれませんが、料理や買い物などの生活動作をはじめ、手工芸、運動、コミュニケーション等生活に関わる全ての活動のことをいうようです。ふむふむ。。
二つ目は「その人を知るという事」
先日のブログでM子さんからも少しお話がありましたが、リハビリテーションをスタートする前、つまり、ご利用者様の身体機能面(筋力、関節可動域など)、日常生活動作面(移動、排せつなど)、社会的環境面(家族との状況など)など、その方がどのような方なのかを知るということは、恋をしたときの感覚と似ているようです。
恋をすると相手のことを知りたいですよね!「恋をしたことがない人~?」という質問に誰一人手が挙がらなかったので
皆さん、一度、いや数十回?は恋をされているようです。
つまり「相手に興味を持てば気付きの視点が増える」ということ。目の前のご利用者様が、何に興味があるのか、何が好きで何が苦手なのか、、
たくさんの疑問がでてきます。平澤先生曰く、この疑問を持つことがとても大切なことだそうです。疑問が出た後どうすればよいか、次で触れていきます。
三つ目は「疑問を沢山持つ」という事。
アプローチをしている中でたくさんの疑問が出てきたら、疑問点を自分なりに考察し原因を探っていくようです!例えば「なぜ声が小さいの?」という疑問に対し、「寝起きだから?もともとの性質?」といったような考察をします。
次に原因がわかったら、出来ることを探っていきます。
家族などに話を聞き、声が小さいのは「病気になってから」という原因がわかったとします。
ここで理学療法士の視点からすると、「舌や口唇部の動きをみると動きにくそう」「年齢も若い事もあり発語を促し、低下予防を図っていこう」と今後の展開も含めて想定をしていくようです。
四つ目は「生活意欲の大切さ」
これは個人差がありますが、ご利用者様の中には生活意欲が高い方、低い方がみえ、低い方の方が身体機能が低下していきやすい傾向があるようです。
生活意欲をあげるには、意欲のない原因を探り、モチベーションをあげることが大切なんですね!
成功体験や目標設定を行う事でモチベーションをあげるようです。
成功体験とは、自己の自信獲得(ふらつき無く歩行できた事に対し褒めたり、寝たきりの方が自分の力で座ることができた事に対し褒めたりするなど)を目指し、出来ないと思っていたことを実際にクリア出来た事を他者からフィードバックして再確認し成功の体験を経験し意欲向上を目指すことを指します。
目標設定は歩行にふらつきがある方に対し、「ふらつかずに歩けるようになりましょう」といった目標を設定し、生きがいややりがいを持って頂くことを指します。
誰でも、出来ないと思っていたことが出来ると嬉しいですよね!私も苦手な料理をしたときに、いつも家族の反応が「ん?」だったのに「お!」になった時は嬉しかったです。とまあ私の話は置いといて、、、
最後は「リハビリテーションの取り組み」について
全く何も動かさず寝たきりを続けた場合の筋委縮は以下のようです。
①1日→1~3%
②1週間→10~15%
③3~5週間→50%
3~5週間で半分の筋委縮が進むというデータは驚きました。
ベッド上での生活、ベッド付近での生活、在宅内での生活、、、人によって生活範囲が異なります。
例えば、ベッド上で生活されている方の機能訓練の例としては、
①関節の拘縮・進行予防のために関節の可動域訓練
②主に体幹の筋力の使用を目的とした座位保持訓練
③刺激入力・発語の機会を設けるため発語の促し
④徒手抵抗で行う筋力訓練
‥などをされるようです。
在宅内で生活されている方の例としては、
①歩行の安定性向上を目的とした歩行訓練
②立位バランス向上を目的とした立位訓練(転倒予防)
③転倒予防のため主に下肢を中心とした筋力訓練
その他にも日常生活動作指導を行うようです。
それぞれの生活に合わせた機能訓練が必要になるわけですね。
活動性が低下している方は定期的に体を動かすことが大切のようです。
全てをお伝えしようとすると何処までも語ることが出てきますので、今回はここまで、、、!
気になる事、リハビリについてお聞きしたい方は是非平澤先生のところまで!
それでは失礼します。
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