ケアマネジャーの仕事が人工知能(AI)に代わるの?
- 2019.05.09
- 高齢者福祉
- sensin
高茶屋の地域総合ケアセンターの菊川です。
今回は、ケアマネジャーの仕事を支援する人口知能(AI)の紹介です。
ケアマネジャーが作るケアプランを人工知能(AI)を使って作成するシステムが開発されています。
実際に、当法人でも、昨年末より試験的に導入しています。
私は、毎朝 人工知能 (AI) を使った天気予報を見てから出勤します。内容は、交差点の映像が出てきてお天気お姉さんが、コートを着ている人の割合は、○○ %ですと伝えています。毎回、これ役に立つの?とは思いますが、このようにテレビ、新聞などでAIという言葉を見たり聞いたりしない日はありません。
昨年、ソフトバンクの孫氏の、「AIで全ての産業が再定義」「AIを制したものが未来を制する・・・・」という新聞記事を見たときに、あー、これからは,ケアマネジャーも日常的にAIを使う時代になるのかもしれないと思いました。 そして、数か月後にはケアマネジャー事業所に、試験的ではありますがAIが導入されました。
このAIの具体的な内容は、
介護を必要とされる方の 状態入力→プランの提示(3パターン)→容態の予測→比較検討→提案 つまりケアマネジャーは、提案するケアプランを使うとこのような効果が予測されますと、状態予測をデータで示せるというものです。ちなみに「人工知能が最適なケアプランを導き出す」がうたい文句です。
実際に、試験的にAIを導入している新高茶屋居宅介護支援センターにて、経験豊かなケアマネジャーのkさんに話を聞いてみました。
kさん「はじめは、どのように役に立つのかわからないまま使っていましたが、ご利用者やご家族にケアプランを提案するときに、容態の予測のデータを示すことにより、提案されたケアプランの根拠がわかりやすいと、ご家族に言われました。データには説得力があります。また、例えば、デイサービスの利用を迷っている方に対しても、デイサービスを利用することによって、このような効果が期待できますよとデータを使い説明してうまくいったケースもあります。」と話してくれました。
また、あるご家族から、「将来ケアマネジャーさんの仕事がAIに代わるの?」といわれたそうです。
ご心配なく、AIは、ケアマネジャーの支援をすることを目的にしています。これからもご利用者やご家族の思いを聞き取るのはケアマネジャーの大切な仕事です。
まだまだ、本格導入とはいきませんが、AIを使いこなし、レーザーチャートを使いながら、ケアプランの提案をすることが当たり前になる日は遠くないようです。
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