新緑の季節に。
- 2019.05.07
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。
日本列島を席捲した平成から令和への改元フィーバーも、先日の一般参賀で一応のフィナーレを迎え、少し落ち着きを取り戻したような今日この頃、いかがお過ごしのことでしょう。
何かとお忙しい合い間をぬって休暇を取り、普段離れて暮らすご家族やご友人に再会を果たし、互いの健康を確認したり旧交を温められた方も多いのではないでしょうか。
さて、周りを見渡せば、若葉萌え出る新緑の季節となり、本当にすがすがしい気分になります。山々も、冬の眠りの深い緑色から、所々淡い黄緑の部分が重なり合って重層感を増し、さながら「山笑う」状況になっています。
芽吹いたばかりの若葉を通してキラキラ光る木漏れ日を浴びながら、心地よい春風に身を任せるのもよし、清流のせせらぎや野鳥のさえずりに耳を澄ましてみるのもいいですね。
実際にも、樹木の放出する香成分や森の中に発生するマイナスイオン等が、私たちの心や身体に癒しを与え、免疫力の向上やストレス発散などに効果があるそうです。
一方、毎年この時期に思い出すのは、宮崎駿監督の映画「となりのトトロ」の冒頭のシーンです。
昭和30年代と思しき山村の田園地帯の中を、引っ越し荷物を満載した一台のオート三輪が颯爽と(笑)登場するところからこの物語は始まりますが、抜けるような青空と新緑に包まれた明るい山里の風景が、昭和の服装や風俗とコントラストをなし、忘れられないインパクトを与えています。主人公の「サツキ(皐月)」と「メイ(May)」の姉妹の名前が、いずれも5月を表しているのも印象的です。
石(いわ)走る 垂水(たるみ)の上の 早蕨(さわらび)の 萌(も)え出(い)づる春に なるにかけるかも
(万葉集 巻8 : 志貴皇子 作)
「令和」にちなむ万葉集の秀歌ですが、芽吹いたワラビに春の到来を喜ぶ気持ちが伝わってきて、何となくほのぼのした気持ちになります。では、また。
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