次なる者の為に原点に立ち返る。
- 2019.04.16
- 高齢者福祉
- sensin
皆様、こんにちは。
久居ケアサービスセンターの田中です。
2年前は白塚ケアサービスセンター、昨年は地域総合ケアセンター、そして久居ケアサービスセンター。
年を重ねる毎に1歩ずつ近づいております、故郷へ、そして原点に。
少しだけ私の沿革を紹介させてください。
実は今回の異動では白山小規模多機能型居宅介護事業所の管理者も拝命しました。
津市美杉町にある美杉小規模多機能型居宅介護事業所は平成19年10月開所。その翌年20年6月に白山事業所が開所し当時は事業の内容がよく分からないまま、只ガムシャラにやっていた記憶、昨日の事のように甦ります。何もかもが0からのスタートであった当時は心身ともにしんどくも、今、思えば充実の日々であったと改めて感じるところです。
在籍中の約5年間で地域の人との関わりや地域行事への参加で高齢者の心身に関わる介護業務やご家族様の負担軽減の為よりもむしろ地域に溶け込んで皆で助け合うところの一体感が非常に楽しいと感じました。平成25年4月には白山事業所を離れることになりました。
当法人が様々な事業を展開する中で平成28年4月、津市中山間地域の美杉町下之川に第二美杉ホットテラス(第二美杉小規模多機能型居宅介護事業所)が開所しました。
今回の異動では久居ケアサービスセンターの4つ事業(津久居地域包括支援センター・久居居宅介護支援センター・久居訪問介護ステーション・はり灸治療院リラステーション)を管理しつつ、主には白山と美杉、第二美杉を担当させていただく事に。
さて、白山豊壽園がある白山町川口の人口は今年2月末現在で2247人。
同じく美杉豊壽園がある美杉町八知は961人。第二美杉豊壽園がある下之川地区は410人。10年間で約20%~35%位の人口減少となっています。特に下之川地域においてはその減少幅は深刻であります。と同時に津市における高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口割合)は30%以上。3.4人に1人が65歳以上で山間部に行くほどその数値は深刻となります。
高齢者が多くて、生産年齢人口が少ないんです。都市部に出ている者からすると1人暮らしをしている両親が心配で、と言う意見を聞きますし十分理解も出来ます。
このような現状を踏まえ、今我々に課せられた仕事は地域との関わりを更に深め、生まれ育った地域で一生を全う出来るお手伝いが出来たら良い。
「言うは易く行うは難し」どうしたらいいか?ガムシャラにやることでしょうか。
高茶屋の地域総合ケアセンターではサービスの入り口から終の棲家まで準備されており、豊壽園のブランドが整っている一方で地域において特に中山間部の白山・美杉では個々の施設の役割が非常に重要になってきます。人口減少化、過疎化により事業所の存在に対し色々と意見がありますが、実際に地域を見て現場を見て、そこに人がいる限り、我々の存在を必要としている人がいる限りは頑張って行こう、と心新たに感じるところです。
私もそう若くない年齢ながら、もう一度原点に立ち返り、次なる者の為にも出来るだけの事は伝えて行きたい、と思っております。
それでは、又お会いしましょう。
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