~笑いも涙もご一緒に~
- 2019.03.21
- 高齢者福祉
- sensin
~笑いも涙もご一緒に~
これは、7年ほど前に、津久居地域包括支援センターに勤務していた時に、和田保健師と始めた、「久居つどいCafé(認知症カフェ)」のチラシに載せた言葉です。
ブログ当番は、高茶屋にある、津中部南地域包括支援センターの木下です。今日は3月16日(土)に津久居地域包括支援センターと合同で行った、「認知症カフェ」の様子をお伝えします。
みなさんは「認知症カフェ」という言葉を聞いたことがありますか?
認知症カフェは、認知症の方と、そのご家族、地域住民、介護・福祉・医療の専門職など、誰もが参加できる集いの場です。オランダから始まり、ヨーロッパで広がりました。日本でも、厚生労働省の新オレンジプラン(認知症背策推進総合戦略、2015年)の中で取り上げられています。津市にも7ヶ所ほどの集まりがあります。
開催についての決まりはないので、勉強会の形式であったり、お茶を飲みながらおしゃべりしたり、また、場所も公民館や施設、個人宅などさまざまです。
今回は、二つの地域包括支援センターで、初の昼食付き「認知症カフェ」を計画しました。場所は「サービス付き高齢者向け住宅つみなみシルバーケア豊壽園」です。
参加者は、三家族6名、認知症家族会の方、OT協会の方、病院の相談員2名、包括職員7名。朝から、カレーを煮込み、駐車場の案内に走り、皆で初の試みにドキドキしながら、カフェが始まりました。
介護をしてみえるご家族からは、いろいろな話が出ました。中でも「デイサービスではお風呂に入らないけれど、カフェに来て、作業療法士の先生から、午前中気分が良いのなら、家で一緒に入ってみたらという提案をいただいて、やってみたらうまくいきました。一緒にお風呂なんて、結婚してから初めてよ。」という話に、困りごとのお話なのに、皆から思わず笑い声が・・・。
ご家族がお話中に、職員がサポートして、デザートのフルーツヨーグルトづくり。「家では包丁なんて持たないのに。」「張り切って作ってますね。」という言葉がご家族から聞こえました。普段とは違った環境でも、笑顔がたくさんみられたことは、とても嬉しいことでした。
「忘れる」という病気である認知症は、日時や場所だけでなく、大切なご家族のことを忘れてしまうこともあり、認知症の方、介護者、双方に涙が出るようなこともあるでしょう。
認知症カフェはそんな方々に、周囲が寄り添い、笑顔を増やす場であれば良いなと思っています。また、他の参加者には、認知症への理解を深めていける場所でもあります。
これからも、年に数回、イベントとして開催予定です。
また、津久居地域包括支援センターでは、継続して毎月第3土曜日(4月と8月はお休みです)につどいカフェを行っています。こちらもよろしくお願いします。
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