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2019年3月

あのAIを体験してみました!

  • 2019.03.12
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

こんにちは 久居ケアサービスセンターの日高です。

皆さんはAI(人工知能)についてどのような印象をお持ちでしょうか?

 

「人間の知的なふるまいの一部をソフトウェアを用いて人工的に再現したもの」

 

‥と定義されています。

 

2017年に愛知県豊橋市で日本初の実証プロジェクトが行われ、ケアマネジメントにもAIを活用する取り組みが話題になっています。現在500名を超えるケアマネジャーがAIを使用しているのだそうです。AIは未来の話ではなくなってきています。

 

そこで、津中部南地域包括支援センター、津久居地域包括支援センター合同で地域のケアマネジャーの方に向けて、実際に愛知県豊橋市での実証プロジェクトを行なった株式会社CDIさんのご協力をいただき、AIの操作体験会を行いました。

 

 

 

 

 

まず、パソコン・タブレット端末に介護を必要とされる方の状態を介護保険の認定調査項目に沿って入力すると、その情報をもとにAIは過去のデータに基づいて、介護を必要とされる方の自立支援につながる3つのプランを提示します。

また、そのプランを実施した場合に予測される、介護を必要とされる方の状態がレーダーチャート、棒グラフでわかりやすく示されるので、プランを比較検討することができるのです。

 

 

 

実際に参加したケアマネジャーさんからは、

今話題のケアマネジメントとAIの一端を知ることができて良かった。

改善見込みがデータとしてわかるので、ご本人、ご家族の納得が得られる。

自分達には無い視点での見解、見通しがたてられる。

‥などのご意見をいただきました。

 

 

操作体験会のはじめのアンケートでは、AIに対する印象がポプジティブ6割、ネガティブ4割であったのに対し、終了後のアンケートでは、全員が今後活用してみたいと回答しました。

 

しかし、AIがケアマネジメント業務をすべて担うわけではありません。

AIはコミュニケーションが苦手です。個々の性格や状況が読めるわけではありません。

 

統計学に基づくものであり、統計学でケアマネジメントはできません。

 

しかし、AIは使えば使うほど学習して精度が高くなっていきます。

一人ひとりに合わせたコミュニケーションはケアマネジャーにしかできませんが、介護を必要とされる方の自立支援に向けたケアマネジメントのパートナーとして、AIが広く活躍される時期もそう遠くないかもしれません。