憧れの看護師さん。
- 2019.01.05
- 高齢者福祉
- sensin
皆さま 明けましておめでとうございます。津介護老人保健施設の看護師 寺家 佳之子です。
お健やかに初春をお迎えのことと存じます。本年も洗心福祉会を何卒よろしくお願い申し上げます。
さてさて新年も5日を過ぎました。早いですね~
私事ですが、今年の初夏に齢50を迎えます。
孔子の言葉に「15にして学を志す、30にして立つ、40にして惑わず、50にして天命を知り、60にして耳に順(したが)う・・・」というのがありますが、5日どころか50年、本当に早かった・・・
前述した論語ですが、【50歳になって初めて自分の人生についての天命・運命が何であったかがわかる】という意味と言われています。
改めて考えると、自分はどうだろうか・・・?
高校卒業後社会人として働き、30歳目前で看護の道を志しました。
きっかけは父。数年間の闘病の末に旅立ちました。何もできなかった自分を悔やみ、そして苦しかったであろうターミナル期でも、看護師さんが病室にくると痛みや苦しみがまるで無かったかのように楽しそうな顔をする父の姿を思い出し「看護師さんにはすごい力があるんや。」と感心したものです。
当時、母と交代で病室に寝泊りしていたのですが、私や母の事までとても心配してくれて、時々不安で廊下の端でメソメソする私と一緒に泣いてくれ、背中をさすってくれた看護師さん。「絶対にあの時みたいな看護師さんになる!」と一念発起しました。(なる!といってそう簡単になれるものでは絶対にありません。看護学校に入学するまで紆余曲折ありましたが、その話はまたの機会に・・)
そして、あの時の気持ちを思い出した大切な日々の事を。
11月。三重中央医療センター付属 三重中央看護学校の学生さん6名が2班に分かれ老健に実習に来てくれました。今年で3年目になります。
老年看護学の実習目的の一つに「多様な生活の場で暮らす高齢者の様々な健康状態に応じたその人らしい生活への援助ができる」という目標があります。
健康管理ももちろんですが、ドライブ等の行事の付き添いも大切な仕事。
季節を感じてもらったり、気分転換であったり。ご利用者さまに楽しんでもらうため、職員で色々な企画を考えます。
今回は、学生さんも一緒になぎさ町へ行きました。
水平線と高速船を眺めています。この後、津城へイチョウを見に行き、お楽しみもりだくさん。
病院勤務ではありえないこのイベント。私も老健に入職した時本当に驚きました。そして(施設ナースって素晴らしい!楽しいっっ!!)と感動。その後二度と病院には戻りませんでした。
治療の場では無く、生活の場としてご利用者さまを支える私たちナース。
提供する医療は異なりますが、患者さんや家族の気持ちに寄り添って、一緒に笑ったり泣いたり悩んだりしながら、その人らしく生きる力をサポートする。対象者は違うけど基本は同じ。
強くて優しくて色々な痛みがわかる看護師さんになってほしいと心から願います。
今のところ、自分の人生についての天命・運命が何であったかがわかっているのかいないのかよく分かりませんが。憧れの看護師になれた今、一人でも多く、あの時の看護師さんようなナースを育てたいと考えています。
生涯目標・・・初志貫徹!
それではまたお会いしましょう。
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