災害について考える。
- 2018.12.17
- 医療
- sensin
こんにちは!リラステーション、鍼灸師の矢谷です。
先日、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が毎年発表している
今年1年の世相を漢字一文字で表す”今年の漢字”が『災』に決定したそうです。
北海道や大阪府北部で起こった地震、西日本豪雨や日本各地に大きな爪痕を残した大型台風、
記録的な猛暑など、自然災害が多く発生したことが反映されているということです。
私の個人的な”今年の漢字”は、『変』かなと思います。
本年度、洗心福祉会に入職させていただき、新たに鍼灸師として活躍することが出来ることになりました。
職場環境も、人間関係も変わりました。変化の多かった1年となったのではないかな、と思います。
さて、話題を戻して・・・
私は、11月に名古屋医健スポーツ専門学校で開催された「災害支援鍼灸師養成講座」に行ってきました。
これから、災害時にボランティア活動に対応できる鍼灸師の必要性が増してくるということを踏まえた講座で、
近い将来、起こりうるであろう南海トラフ巨大地震に備え、多種連携・チーム医療を認識する機会となりました。
災害と鍼灸。繋がりがなさそう・・・ですよね。笑
それがあるんです!
※『災害支援鍼灸師』
災害時、被災者が健康レベルを維持できるように、被災地で適切な医療やケアを提供する役割を担う鍼灸師のこと。
避難所などでは、衛生状態が劣悪で、体調を崩したり、災害ストレスで精神状態が不安定になりがちです。
免疫機能に作用させて健康状態のレベルを維持させる。自律神経に働きかけることで、こころのケアをする・・・。
鍼灸治療の得意分野です。
また、避難所に入る方は、災害弱者(主に高齢者)であることが多く、慢性疾患を持っている可能性が高いのです。
災害の急性期には、すでに鍼灸師が必要とされているのです。
極めつけに!鍼灸治療は、電気・ガス・水道などのライフラインがストップしている中でも提供できる、究極のエコ医療なんです!!
しかし、南海トラフ巨大地震が発生した際、三重県に住んでいる私たちは「被災者」となります。
もし、被災者となってしまったら・・・治療をやれる状況なのか!?分かりません・・・
そこで、治療以外にも!私たちにできること。学んできました!
『避難所運営ゲーム HUG(ハグ)』です。
こちらは、避難者の年齢・性別・国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを避難所に見立てた平面図に、どれだけ適切に配置できるか、
また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。
詳しくは、『避難所運営ゲームHUG』で検索!
実際に体験してみましたが・・・大変の一言でした。悩みました・・・。
このゲームに「正解」はありません。
状況の応じて、臨機応変に対応していく。そのトレーニングです。
避難所を上手く管理できるだけで、避難所に非難してきた人々のQOLは格段に違いがでるそうです。
ゲームを実際に体験した感想は。
出来ることなら、このような状況に遭遇したくないなー・・・と思ってしまうほど過酷でした。
けれど万が一の事態で、少しでも「自分に出来ること」が生まれるのであれば、
それは価値があり、遣り甲斐のあることだと思います。
災害はいつ、どこで起こるか分かりません。
災害が多かった今年1年。
家族が集まるであろう、年末年始のこの機会に「万が一に備えて」家族や大切な人と話し合ってみてはいかがでしょうか?
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