きっぱりと冬が来た。
- 2018.12.14
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。師走を迎え何かと慌ただしい時期ですが、いかがお過ごしのことでしょう。
12月になっても、しばらくは初夏を思わせるような暖かい日が続き、夏の草花が時期を間違えて咲いたとのニュースが話題になっていましたが、
さすがにここ1週間ほどは本格的な寒波の到来となり、朝、布団から抜け出すのも億劫な気分になりがちです。
さて、この時期によく思い出すのは、高村光太郎の「冬が来た」という詩です。有名な作品なのでご存知の方も多いと思いますが、
私の頃は小学校で習った記憶があります。いや中学校だったかもしれませんが、いずれにせよ昭和です(笑)。
きっぱりと 冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹(いちょう)の木も箒(ほうき)になった
…(中略)…
冬よ 僕に来い 僕に来い
僕は冬の力 冬は僕の餌食(えじき)だ
これを読むと、「毎年、冬がやってきて寒いのは当たり前。しのごの言わずにしっかりと現実を受け止め、覚悟を決めて厳しさに立ち向かっていきなさい。」と励まされているようで、返ってスッキリした気分になれます。
かじかんだ手に白い息を吹きかけながら、公園の桜の木を眺めてみても、イチョウの木と同様、外側は、ただつるっとしていて何もなく殺風景なほどです。反面、幹の内側は、冬の寒さが契機となって、来るべき春の開花にむけ、人知れず着々と準備が進んでいます。
人間の身体もこれと同じで、気温の下がる冬の間は、「蓄える状態」になっているのだそうです。
基礎代謝量(生命機能を維持するために最低必要なエネルギー)も、実際は、夏よりも冬の方が多くなります。熊さんのように冬眠するわけにはいきませんが、
寒い中で生命を維持していくには、それなりのエネルギーが必要となるのですね。
鍋物の終わりのシメなど、食欲が驚くほど進むのもうなずけます(笑)。
皆さんも、人生何をやってもうまくいかず、「ああ、今、冬の時代を迎えているのかなぁ。」と思えることもあるかもしれません。
しかし、冬こそ「蓄える」時期であり、エネルギーを充電する期間なのです。冬がなければ、春の輝きも、夏の成長も、秋の実りもありません。
そのように前向きに捉え、決してジタバタせず、きっぱりと乗り切っていければいいなぁ、と思うこのごろです。では、また。
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