now printing

2018年11月

ユマニチュードという言葉、知ってますか?

  • 2018.11.14
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

皆さん、こんにちは!

毎度おなじみの、、、老け具合もしくはやせ具合が半端ないオトメンでございます!

季節の変わり目とか何か作用しているのでしょうか。。。食べても身に付かない感じです

羨ましいと言われる時もありますが。。。スタミナまで減ってます

 

頑張って肥えねば、、、お腹に鎧(脂肪)をつけない程度に

 

さてさて、本題へ。

今回の題目は、「ユマニチュード」!

この言葉を聞いてピン!ときた方、プロですね

。。。というのはおいといて

ユマニチュードとは、フランス生まれの言葉で知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づいたケア技法で、この言葉には「人間らしさを取り戻す」という意味も含まれています。

 

ざわz・・・まだザワザワしてないですね、この写真は会議前の言わば裏舞台です

 

ユマニチュード、この技法の特徴は何より、ケアの対象になる人の「人間らしさ」を尊重し続けることにあります。

ケアを受ける人に「あなたを大切に思っています」「あなたはここにいますよ」等のメッセージを「見る」「話す」「触れる」「立つ」という人間の特性に働きかけ、ケアを通して例え対話が難しい方とでもポジティブな関係を築いていきます。

文言だけを聞くと難しく思うでしょう。。。

ただ、これが実践された事でケアする側に対し攻撃的だった方が受け入れてくれるようになった、言葉を発しなかった方が再び話すようになった、寝たきりが改善された、などなどの実例も挙がっています。

ポイントとしては、本人に見合ったケアを本当に提供できているかどうか、という点に注目する事です。

私たちケアに携わる者はその方の心身状態を見極め話し合いをし、最適なケアを提供するよう心がけています。

提供するケア、もといケアレベルの設定では「本人様に危険が及ぶ可能性がある事は行わない」という事が大切で忙しいから、例えば転ぶと危ないからなどの利用で行ってしまう強制的なケアをゼロにすることを目指します。

段階としては、まずは回復を目指し、現存する機能を保つ、そして最期まで本人様の残っている力を奪わないよう穏やかに過ごせるように寄り添う事が挙げられます。

 

 

柿が美味しい季節になってきました。。。ちなみに私は苦手です

そしてこのユマニチュード、基礎として4つのポイント、さらにそれを活用する5つのステップがあります

ちなみにこの資料及び記事は、レオパレス21 あずみ苑 様のものを参照・引用しています

ユマニチュード、4つの柱(基礎)

見る

水平に目を合わせて正面から、顔を近づけて、見つめる時間を長くとるようにします。

水平な高さは「平等」、正面の位置は「正直・信頼」、近い距離は「優しさ・親密さ」、時間の長さは「友情・愛情」を伝えるメッセージ代わりとなっています。

確かに座っていて立っている人から話しかけられると、少し身構えてしまう所がありますね

 

②話す

ポジティブな言葉で優しいトーンで穏やかに伝えていく事がポイントです。

時に結果を急ぎたい場合もあると思います、が、こういう時こそ落ち着いて接することが大事という事ですね。

 

触れる

ポジディブな雰囲気でゆっくりと優しく触れます。

とは言え最初かいきなり触れるのはNG。

最初は上腕や背中から触れていくのが基本のようで、手首や足をつかんでしまうとネガティブなイメージを伝えてしまうので無意識にでもつかんでしまわないように注意が必要です。

 

立つ

まず立つことには血液循環を良くするメリットがあり、肺の容量も増やすことも出来ます。

高齢者は早くて3日から3週間ほどで寝たきりになってしまう場合があり、ケアが必要な方には1日20分程度のリハビリの時間を作ることが必要です。

たとえ20分が難しくても数十秒、数秒でも、もちろん無理のない範囲で行えば効果が期待できるそうです。

 

これらを踏まえて「5つのステップ」に触れていきます。

 

 

と、ちょっとその前に。。。この写真はヘルパーステーションの英雄たち。。。もとい、もの凄く頑張ってくださっている方々です!

。。。美女たちばかりです!

貫禄が溢れております

 

戻りまして本題へ。

先ほどの4つのステップを活用して実際に行う手順を「5つのステップ」と呼ぶそうです。

出会いの準備

最も最初にする行動、挨拶でしょうか?

実はその前の扉をあける時点から始っています、扉をノックして相手に来訪を知らせるステップが最も最初とされています。

ノックをする事で相手の脳が感知し、人と会うための準備を始めます。

 

ケアの準備

例えば会うなりいきなり「お風呂ですよ」等と始めると、どうしても警戒してしまいますよね

まずは挨拶の後に、「あなたに会いにきた」と又はそれに近いメッセージを伝える事でポジティブな印象を相手に与え、これから行うケアの同意を得ます。

もちろん、これをしたから可能!実行!というわけではなく、同意を得られない場合は一旦間を置き、会話をしながら再度アプローチをしていきます。

 

知覚の連結

支援と会話をしながら「見る」「話す」「触れる」を使って、自分から「あなたを大切に思っていますよ」というメッセージを直接でなくても、伝わるように調和を持たせます。

 

感情の固定

今回の講義は認知症の方へのユマニチュード、という事で行われていましたが、認知症が進行しても感情に伴う記憶は残ると言われています。

ケアが終わったら、相手方に例えば「誰だか分からないけど優しい人」や「嫌なことはしない」などポジティブな印象をしっかり残して次回のケアにつなげます。

相手が認知症の方でなくても、この手法は有効で、嫌な印象がなければ次も会ってもいい、会いたいという対人関係において良い方向に向かいますね

 

再会の約束

帰り際に「また会いたいですね」「また来ますね」と約束をします。この一言があるか無いかでは次に顔を合わせた時の印象が例え多少でも良い方向に向かい、ご本人様が約束を覚えていなくてもポジティブな印象が残りやすくなります。

 

それぞれをもっと詳しく、またはこの他のケア手法などは上記しましたが、「 レオパレス21 あずみ苑 」様、分かりやすく詳しく細かく掲載されていますので気になる方は是非ともご覧ください!

 

さてさて、長くなりましたが。。。

私たちの仕事において対人関係を築くのはとても大切なこと。

私たちでなくても、相手方が寝たきりの方、認知症の方、障害をお持ちの方、などなど。。。どんな人に対しても有効な手法と言えます。

私もこの手法を活かしてより良いケアが出来るように頑張りたいです

 

 

余談。

私ごとですが、夜泣きをする子ども。

抱っこする私。

もっとエキサイトする子ども。

。。。泣ける