天災は忘れた頃に...
- 2018.10.07
- 法人
- sensin
みなさん、こんにちは。法人本部総務課の長岡です。
中秋の名月も過ぎ、澄み渡る空気が心地よく感じられる今日この頃と思いきや、秋の長雨に加え穏やかならぬ気候変動が続く中、いかがお過ごしのことでしょう。
今年も残すところあと3か月弱ではありますが、これまでだけでも、何と自然災害の多い年でありましょう。
大きな地震が6月に大阪北部を中心に発生し、ブロック塀の倒壊が話題になったかと思うと、9月には今度は北海道胆振地方を急襲。
上陸した台風も大きなものだけでも、逆走台風を含め4から5個。その大型化した台風が6月から7月にかけて梅雨前線を刺激し、西日本に未曾有の集中豪雨を降らせました。
更には、夏場の猛暑をはるかに凌駕する全国的な「酷暑」により、熱中症で搬送される人が続出など。
当法人の各事業所においても、台風襲来時の暴風雨や大規模停電、真夏の空調関係の不調など、これまでに経験のない想定外の対応を迫られることが多く、ご苦労されたことと思います。ほんとうにお疲れ様でした。
そして、我々の快適な日常生活が、いかに電力に依存した構造になっているかということを改めて痛感した次第でもあります。
「天災は忘れた頃にやって来る」という有名な警句は、物理学者であり随筆家でもあった寺田寅彦先生が関東大震災発生後に唱えたそうですが、こんなに頻繁であれば、それこそ「忘れる暇(いとま)なくやって来る」に宗旨替えしなければならないくらいに思えます。
テレビや新聞の連日の報道を見るにつけ、異常気象は何も日本に限ったことではなく、つい最近のインドネシアの大地震をはじめ、火山の爆発、ハリケーン、巨大津波、山火事の発生など至る所で起こっています。
「天災は忘れた頃にやってくる」の本意は、自然の猛威だから仕方なく諦めろということでは決してなく、起こった天災を教訓にして次に備えることが大切だ、というところにあります。
備えを怠って被害が拡大してしまうのであれば、それはもはや「天災」ではなく「人災」であります。それは自然を師とし、自然に順応することによって経験知を積み重ねてきた日本人の伝統的な生き方にも反することではないでしょうか。
当法人にも「防災委員会」が、先日呱々の声を上げました。皆さまのご協力を得ながら、誠心誠意取り組んでまいりたいと思います。
秋の雲 いよいよ高く 登りけり (作者 正岡子規)
先人が培ってきた自然観を大切にしつつ、どうか穏やかな日々であってほしいものと切に思う次第です。では、また。
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