介護人材の雇用状況。「Sensin NAVI NO.101」
- 2018.08.25
- 法人
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。
今回お届けするSensin NAVIですが、「レッスンその101」となります。
今回のお題は・・・・
「あら?前回100回目を迎えたわりには、意外とタンパクなはじまりね」
「まあ、いわゆるroutine(ルーティン)だし・・・・」
・・・さて、
今回お届けするのは私たち社会福祉法人等介護業界の懸念として、
将来の最重要課題のひとつとして挙げられる介護人材の確保について。
先日の平成30年8月、介護労働安定センターは
「平成29年度介護労働実態調査結果」を公表しました。
その調査結果によると、介護サービスに従事する従業員に感じる「不足感」は66.6%(前年度:62.6%)で、「適当」とされたのはは33.0%(前年度:37.0%)であったそう。
平成25年以降、4年連続して不足感が増加しています。
ここで気になるその「不足している理由」ですが、
「採用が困難である」が88.5%(前年度:73.1%)である一方、「離職率が高い」としているのも18.4%(前年度:15.3%)。
その約8割強を占める「採用が困難である原因」として、
①「同業他社との人材獲得競争が厳しい」が56.9%
②「他産業に比べて、労働条件等が良くない」が55.9%
③「景気が良いため、介護業界へ人材が集まらない」が44.5% ・・・だったそうです。
また、最近注目される「外国人労働者の雇用」について、ここ最近よくニュースやメデイアでも紹介されている話ですが、国は外国人労働者の受け入れを積極的に取り入れようと、様々な施策を講じ、その現実に向けて加速してきています。
しかし!
実際に介護の仕事をしている外国人労働者が「いる」事業所の数はどうなのか。
なんとその割合は「5.4%」!?・・・決して54%ではありません。
予想に反した低水準の結果となっています。
そして今回の調査では、今後の外国人労働者の活用予定についての項目もあり、
残念なことに「活用する予定はない」が「80.1%」と、国が考える期待とはかなりかけ離れた結果となっています。
人材確保が急務かつ深刻な問題となる中、はたして今後のニッポンの社会福祉はどうなっていくのか。
不安と懸念が感じずにいられないところではございますが、ここで参考までに・・・・
調査結果の中には、介護関係の仕事を辞めた理由も調査項目として挙がっています。
採用同様離職率も気になるところではありますが、その理由のベスト3が以下となります。
①「職場の人間関係に問題があったため」が20.0%(前年度:23.9%)
②「結婚・出産・妊娠・育児のため」が18.3%(前年度:20.5%)
③「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」が17.8%(前年度:18.6%)
・・・・といった内容で、
職場環境や経営理念に対する理由が上位を占めており、他業種同様働きやすい「職場環境」が重要ということ。
私たち法人も含め、いかに働きやすい職場づくりを行っていくか、今後も一層求められてくる課題といえます。
・・・ちなみに法人ニュースでも紹介しました、これから長野県で開催される「第37回全国社会福祉法人経営者大会」では、
「人材確保・育成・定着」とした分科会にて、
行政による「福祉人材をめぐる動向」についてのほか、「福祉人材に関する全国経営協の取り組み」を題材とした講義が行われる予定となっています。
さらには「社会福祉法人における多様な人材と多様な働き方」をテーマとしたパネルディスカッションも開催されるとのことです。
参加される社会福祉法人等関係者の皆様は是非参考にしてみてはいかがでしょう。
一応変身した上、また。
「節目を迎えても相変わらずのスタンスね(汗)・・・」
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