ユニットケアと配膳車
- 2018.05.30
- 法人
- sensin
こんにちは。財務経理課の村本です。
先日、名古屋で開催された「第21回 国際福祉健康産業展 ウェルフェア2018」に行ってきました。
医療・福祉関連およそ100社が出展する、中部地区最大規模の「福祉健康産業展」です。
いろんな機器から給食食材まで展示内容は幅広く、それらに関するセミナーも開催されていました。
介護は人と人の関わりが基本ですが、サービスの質の向上、そして職員の負担軽減等、機器の面から何か工夫できるのでないかと感じたところです。
さて、そんな機器の話で、今回は伊賀総合ケアセンターに今年度 導入した配膳車を紹介します。
配膳車とは厨房で調理、個別に盛り付けされた食事を、各食堂まで温かいものは温かく、冷たいものは冷たいまま運ぶカートです。
今回は新たに2台を追加して、全8台の配膳車で伊賀総合ケアセンターのグループホームを除く事業のご利用者 179名分の食事を提供します。
この配膳車の導入までには、現場の介護員、栄養士、委託先の給食会社の方と1年近くかけて、給食提供のあり方を話し合ってきました。
特に特別養護老人ホームはユニット型です。ユニットケアに配膳車はどうなのか?
ユニットケアとは、10名前後の入居者がユニットで生活していただき、なじみの職員による家庭的な介護や一人ひとりの個別対応を行うものです。
そのため、ユニットケアにおける食事は、各ユニットで調理したり、ご飯を炊いたり、厨房から大皿で運ばれた料理を目の前で取り分けたりといった形が一般的です。
ですが、現状は
・ご飯は、通常のものだけでなく、軟らかく炊いたものや、お粥があり、ユニットの炊飯器では1種類しか炊けない。
・入居者が基本的に介護度3以上に限られ、食事の形態が複雑になり、大皿から刻んで取り分けたり、確認する時間がかかり、料理が冷めてしまう ・・・・・・等
他にも人の問題、コストの問題等もありますが、話し合いや試行を繰り返した結果、配膳車の導入を決めました。
当法人としては、厨房での調理と配膳車での配膳で、一番良い状態かつ安全な食事を提供し、そこに個別の要望やプラスアルファの対応を各ユニットで行うことで、ユニットケアのメリットを生かしていきたいという対応をとりました。
介護のやり方にはいろいろな考えがあると思いますが、サービスの本質を見失わず、携わる人との試行錯誤を続けていきたいところです。
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