2018年2月

次代を担う社会福祉士「Sensin NAVI NO.69」

  • 2018.02.17
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。

今回でこのSensin NAVIも「レッスンその69」です。

 

 

さて、皆様は社会福祉士をご存知でしょうか?

介護福祉士、精神保健福祉士と共に、日本における三福祉士のひとつで、いわゆる国家資格のひとつ。

毎年その国家試験が年度末に実施されるわけですが、今回ですでに第30回目。

今年からは、さらなる資格者の拡張を目的に、従来介護福祉士と同日に行われた国家試験も別日に設けられています。

この第30回社会福祉士国家試験は、去ること介護福祉士国家試験の1週間後の2月4日に実施されたわけですが、社会福祉士の受験者数は約4万3000人。実は昨年よりも1900人ほど減少しているそう。

 

試験日を例年より1週間後にずらして行われたにも関わらず、結果的に受験者数は昨年より減少しており、個人的には正直残念でなりません。受験料の倍増、もしくは担い手不足の影響なのか、なんともいえない現実で、国の施策として、さらなる拡張と擁立を意図した対応も、結果的には実を結ばずといった形です。

ちなみに精神保健福祉士同様、合格発表はいずれも3月15日です。

 

 

この社会福祉士ですが、基本的には介護福祉士同様、現状の制度の中ではいわゆる名称独占の立ち位置となっています。

看護師や理学療法士、作業療法士等の業務独占ではないことから、その役割や求められる責務が定められている一方で、明確な立ち位置はやや不透明なままです。

今あるとすれば、地域包括支援センターの配置基準のほか、スクールソーシャルワーカーや成年後見制度の職業職能後見人として設定されているくらいでしょうか。

ちなみに、その地域包括支援センターは、主任介護支援専門員や保健師のほか、社会福祉士を含めた三職種としての配置義務が設定されています。

しかしながら、私たちが描く以上に需要が少ないのが現実で、地方に行けば行くほどそれが色濃く出ているように感じます。

 

最近では病院の医療ソーシャルワーカーの採用に、この資格を必須としているところが多いですが、

主たる業務がいわゆる「相談業務」ゆえ、資格の有無ではなく、その人の質、コミュニケーション能力や人格等が求められることから、なかなかその資格の扱いが難しいのが現実のように感じます。

資格を所有していても、果たして求める相談業務ができるのか、また公平かつ平等な視点を持ったソーシャルワークができるかなど、この資格が求めるハードルは想像以上に高いといえます。

しかし!

やはり介護福祉士同様、これからの日本の社会福祉に必要な資格であることには変わりありません!

多くの志ある人たちに、是非取得していただき、それぞれの地域で活用かつ活躍を期待したいと思います。

 

 

それではまた。