【特集】鎬を削る者たちよ~チョコボーイズ改めコブラの挑戦【年末懇親会】
- 2017.12.19
- 高齢者福祉
- sensin
伝説は、塗り替えるもの。
「彼ら」の雄姿を目の当たりにした筆者の脳裏に浮かんだのは、そんなフレーズだった。
去る平成29年12月15日。舞台は2017年度伊勢志摩地区年末懇親会会場。決戦の地に、「彼ら」は降り立った。
照明が落ち、暗闇と静寂が支配する会場に、雷鳴の如き咆哮が響き渡る。
We`re KONSHINKAI master!!!!
まさかの観客席からの登場。モーゼの十戒のように観客の海を二つに割ってステージ上に躍り出た「彼ら」。
年末懇親会のレジェンド「チョコボーイズ」。で、あったが、今年はどこか様子がおかしい。
なんと、パフォーマンスの直前、突然の改名宣言。新チーム名「コブラ」と名乗ったのである。詳細は記事の後半にて。
チョコボーイズ改めコブラが今回BGMにチョイスしたのは「ペガサス幻想」。
1986年に放送されたアニメ「聖闘士星矢」の主題歌だ。30代後半から40代の観客にとってはまさに直撃世代。なんとも心憎い選曲である。
たちまち会場はスペイン村ホテルから黄金聖闘士(ゴールドセイント)たちが君臨する聖域(サンクチュアリ)へと変貌する。
センターをつとめるのは髪の毛座(アルター)の聖闘士(セイント)、NISHI。
最早、言葉は要らない。
観客全員が、確かに小宇宙(コスモ)を感じた瞬間だった。
さて、ステージ終了後のインタビューで、チームリーダーをつとめるMURASEの口から、改名についての真相が語られた。
マンネリを打破するために新メンバーを募集したものの全く集まらず、やむなくチーム名を一新することで新生が成ったことを表現した、とのことだった。
長年、懇親会のレジェンドとして君臨してきた彼らだからこそぶち当たる、マンネリという壁。
そしてマンネリがもたらすパフォーマンスの質の低下と、新鮮味の欠如。それらの危惧が現実となるかのような事件が、今年の懇親会にはあった。
「打倒・チョコボーイズ」を公約に掲げ、そして見事それを実現したチームが存在したのである。
この記事では詳細には触れないが、結果的に、チョコボーイズ改めコブラは表彰台にすら手が届かなかったのだ。
王者の座からの転落。しかし、その結果を受けての彼らの表情は、清清しいものであった。
「悔しさにまみれた僕たちですが、懇親会の、ピラミッドを築きあげた自負がある。
今年の懇親会は、僕たちのおかげで、クオリティは、エクセレント」
「この懇親会、どこが勝っても祝ってやろうと思ってました。
何故なら、これが終われば、明日からは僕たちはまた同等。横一列、スタートラインに並ぶからです」
昨日のことは振り向かないのさと言わんばかりに、彼らはすでに来年の懇親会を見据えている。
やはり、チョコボーイズを超えるのは、チョコボーイズ以外にあり得ない。彼ら自身が作り上げた伝説を、彼ら自身の手で塗り替えることを、筆者は願って止まない。
人は年をとり今日のことは忘れても、この男たちの名だけは忘れまい。
チョコボーイズ改めコブラという名だけは。
伝説は、まだ終わらない。
最後に、懇親会閉会に際して副理事長が述べられたコメントで、この記事を締めくくりたいと思う。
「この人たち、普段まじめに仕事しとるんかな???」
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