Sensin NAVI 「EX」 No.6
- 2017.11.09
- 医療
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーことMるでございます。
さて今回はWelcome to the Sensin NAVI EX 、いわば番外編のナンバー6。
介護や障がい、保育といった福祉サービスの内容だけでなく、時事ネタを盛り込んでいきたいこの番外編。
さっそくですが、前回同様質問形式でいきたいと思います。
「ハイ!!」
「突然ですが、「薬剤耐性(AMR)」の問題について教えてください」
なんかいつも同じようなパターンですが・・・、
と言うかなかなか難しい質問(汗)。
「ま、とにかく説明します!」
まず薬剤耐性(AMR; Antimicrobial Resistance)について、近年使用されている抗生物質・抗菌薬などの抗微生物薬は、現代の医療において重要な役割を果たしています。
感染症の治癒、予後の改善に大きくその効果と実践を残しています。
ホームページをご覧の皆様も一度は、いやいやなにかしらお世話になっているはず。
その一方で、抗微生物薬の使用量が増大していくにつれて、その薬剤の効かなくなる微生物が発生するという「薬剤耐性(AMR)」の問題が今まさに懸念されているのをご存知でしょうか。
この問題に対して、今後有効な対策が講じられなければ、2050年には全世界で年間1,000万人が薬剤耐性菌により死亡することと推定されおり、
それはもはや「悪性腫瘍」いわゆる「ガン」の死亡率をも凌駕するとも言われています。
こうした事態に対し、そのAMR対策には、抗微生物薬を適切な場面に限定して、適切に使用することが求められています。
しかし、日本においても、不適切な抗微生物薬の使用が一定数存在すると考えられ、
その背景にはウイルスが原因の「かぜ」に抗微生物薬が効くと患者やご家族が誤解していたり、また症状が治まったと患者自らが判断し、医師に処方された抗生物質を最後まで飲みきらないケースなどなど、
抗微生物薬に対する正しい理解が必要とされるケースも多くみられます。
こうしたことから、医療従事者だけでなく、
患者や患者のそのご家族、そして国民全体の意識が、AMRを自分に関係のあることとして捉え、薬剤耐性菌を出さないためにできることを、積極的に周知するとともに、実践していく必要があると考えられています。
この対策の啓発には、すでに厚生労働省を中心として進められていますが、さらなる周知を目的に導入されたのが、皆様ご存知のあの『機動戦士ガンダム』!!
「!? ガンダム?」
「そう、あのガンダムです。しかも宇宙世紀、初代ファーストガンダムです」
「皆様、決してネタではありません。ガチな話のコラボレーションです」
今回、あの「機動戦士ガンダム」とコラボレーションし、
同作品の本編中の名セリフ「アムロいきまぁーす!」にかけた「AMR対策 いきまぁーす!」をキャッチコピーとした啓発ツールを作成し、大々的に啓発活動を実施しています。
「まさにニュータイプの成せるわざ、AMR対策は伊達じゃない、と言えます」
啓発ツールは、ポスター・リーフレットのほか、インターネットのSNSなどもあるようです。
ポスターは約3,500部、そしてリーフレットは約21万部印刷され、順次、全国の自治体・関係団体などに配布されているそうです。
すでに街中でお見かけした方もみえるのではないでしょうか。
この起用は、「機動戦士ガンダム」ファンはもちろん、多くの国民が知るキャラクターを活用することで、AMR対策である「抗微生物薬の適正使用」についての関心に繋げる助長を期待して企画されたそうです。
こちらがそのポスターとリーフレットとなります↓是非ご活用ください。
機動戦士ガンダム ©創通・サンライズ
「それはすごい。そのコラボレーションを許可したサンライズもさすがですね」
「そうです!こうしたコラボレーションは、
実はガンダムだけではなく、異なる内容でこれまでにマジンガーZやセーラームーンともコラボしているんです」
「よくわかりました。それじゃあこれから、ふくしのシゴトに、わたしも行きま~す!!!」
・・・・(汗)。
それではまた。
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