福祉教育の展開 Sensin NAVI 「No.50」
- 2017.10.15
- 法人
- sensin
皆様こんにちは、ブロガーのMるでございます。
さて今回のSensin NAVIは 、なんとおかげさまで大台の「レッスンその50」です。
早いものでこうして続けさせていただいています。これからも何卒ご愛読いただければ幸いです。
さて、前々回に引き続き、「福祉教育」NO.2でございます。さらに奥の深い、コアな内容になりますゆえご了承ください。
「福祉教育」については、前にもお伝えしましたように、「地域福祉推進」を図る点でも大きいと考えられています。
平成15年4月から施行された「社会福祉法」においても、「地域福祉の推進」がその中心に位置付けられており、
今後の社会福祉の行く末には、その「地域福祉」を推進するための施策・住民参加によるまちづくり活動などを重要な課題としています。
現在、地域の皆様がが安心して暮らしていけるよう、保育や介護、医療をはじめ様々な支援制度があり、細かなサービスや仕組みづくりがされています。
しかしながらどうでしょうか。そのような制度やサービスだけで、本当に住み良い地域が実現するのでしょうか。
現在、学校や社会を含めた地域の中では、心身の障がいや不安に関する問題をはじめ、社会的排除、人権侵害、社会的孤立や孤独を要因とする問題など、
私たちの人間性や、社会関係に起因する問題が多数存在します。
これらの問題に対する課題として、「人と人とのつながりの希薄化」が指摘されており、 「人と人とのつながりや関わり」「他者への思いやりと関心」に繋がる取り組みが今まさに必要と考えられています。
決められた制度や施策ももちろん大事ですが、さらに地域を良くしていこうと考えた時には、このいわゆる福祉教育がその有効な手段となり得ると言われ、
福祉教育では自らの人間形成、そして「ともに生きる力」の形成を養うことを目的としています。
その具体的な内容として、以下のような活動の実践を推奨しています。
① 人との出会いとふれあい体験を通じ、他者の立場や気持ちを思いやり、互いに支えあう心を養う。
② 福祉問題を抱えた人々との関わる機会を設け、社会福祉に係る理念や制度、そして現状の問題点等を学ぶ、福祉に関する関心と向上に繋げていく。
③ 家庭、学校、地域の連携のもと、ボランティアをはじめとした地域での福祉活動を行い、地域で共に生きる社会の形成主体となるような援助を行う。
上記の活動や学習を通して、自分たちの住む地域には様々な人々がいることを認識し、さらに理解を促すことで、「人としての成長」に繋がるはず。
また、自分以外の人々との関わりにより、地域のもつ様々な問題や課題への視点と、それを直に体験することで、
「人と人」「人と組織」「組織と組織」が同じ地域の中でより良い関係を築く事が期待できるだけでなく、「思いやりの心」を養うことにもなる、と考えられています。
最後に、この福祉教育の推進については、市町村区の社会福祉協議会だけでなく、都道府県・指定都市に設置されている県・指定都市単位の社会福祉協議会でも様々な取り組みが行われています。
地域住民に対する、社会福祉施設等さまざまな場においての高齢者や障がい児(者)等との交流、介護等の体験を行う事業や、
福祉教育に係る研修の開催、そして高校生を対象とした介護講座、社会福祉施設での体験活動等を実施しています。
さらに全国規模として運営する全国社会福祉協議会・全国ボランティア・市民活動振興センターでは、
上記で紹介しました地域の社会福祉協議会の様々な活動支援のほか、 福祉教育を推進するための諸課題の整理、地域のモデル事業の紹介等分析や研究、そしてその福祉教育の普及とあり方を目的とした「全国福祉教育セミナー」の開催も毎年
開催したりしています。
このように、全国・県・市町村とそれぞれの役割のもと、社会福祉協議会は日々福祉教育の推進と強化を図っています。
それぞれの社会福祉協議会の専用ホームページをご覧いただければより詳細な内容が確認できます。
また、福祉教育以外にも、人材の採用や育成、広報活動等様々な活動を実施していますので、この機に当法人の職員も含め、多くの皆様にご覧いただきたいと思います。
それではまた。
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