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2017年8月

福祉と農業。

  • 2017.08.07
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

暑中お見舞い申し上げます。

 

皆様、こんにちは。白塚ケアサービスセンターの田中です。

 723日(日)に当ケアサービスセンターにて行われました洗心カフェで、青空市場と称して当日の朝から野菜を販売させて頂きましたが、野菜を提供くださった芸濃町の農家さんでふっと感じたことがあります。

 

私が住んでいる地域でも農家がたくさんあって、しかし、農業に従事している年齢層は次第に高齢化してきている状況。少子高齢化の波は至るところに影響力を及ぼしています。

青空市場に出すお野菜を提供してくださった農家さんによると

「この近辺でも百姓をしているのは年寄りばかりですわ」

しかし、そのように話をされている様子であっても「お元気」感は十分伝わってきて農業に従事している高齢者の方は凄いな、介護を受けるなんて縁遠い話だなって。

 ところで今、福祉の分野と農業分野での「農福連携」が時折取りざたされています。

高齢化による担い手不足の農家側の問題と障がい者の平均賃金が安く収入を得る為の仕事先の確保が難しいという福祉側の問題。

障がい者が農業を行うことで、農業と福祉の課題を解決する。

 

今、こうした取り組みが注目され、にわかに広がりつつあると聞きます。

ただ、こうした動きは既に地方の社会福祉法人で40年位前から取り組んでいる事例もあり以前から地域に点在していました。高齢化により担い手がいない農業と、収入を得るための仕事先の確保が困難な障がい者とをマッチングし、両者の課題を解決する取り組みです。

 

障がい事業部で行っている「障害者総合支援法」の中に「就労継続支援B型(非雇用型)」があり(1週間ほど前のブロガーMるさんのブログより)、いつかは当法人でも農業の担い手の為のお手伝いができればいいと感じました。

 

 今年の4月から始まった津市の「介護予防・日常生活支援総合事業」に参入している当ケアサービスセンターの通所介護センターでは緩和要支援者の支援内容に

「野菜作り」や「園芸クラブ」などのメニューを用意しております。

予防ケアマネジメントに位置づける事が前提となりますが、農業に携わっていた方で腕に自信があり「いつまでも元気でいたい」という思いが叶いますようお手伝いをさせて頂きます。

いや、野菜作りのご指導を仰ぎたいと思います。

生活支援通所サービスの支援としてはご来園頂いた上での取組みとなりますが、土や植物に触れることで気持ちが和む、取り組んでいる過程で楽しみが生まれる。現役時代の思いが甦るのではないでしょうか?

 

まだまだ、暑い日が続きますが、無理をなさらずにどうかご自愛ください。

また、お会いしましょう。