2020年1月

伊勢志摩地区年末懇親会~あの大人気グループのルーツに迫る~

  • 2020.01.10
  • 高齢者福祉
  • Posted by | sensin

あけましておめでとうございます。ふたみシルバーケア豊壽園です。

本年も宜しくお願い致します。

 

 

『今年もよろしくね!』

ふたみ訪問介護ステーションの看板娘、『ウィンちゃん』です。

 

 

さて、新年最初のふたみからお送りするのは、皆様に『初日の出』をお目にかけたいと思います。

 

 

 

見るものに福を授けてくれそうな、なんともめでたい風貌のこちらの男性の正体は・・・

 

 

 

ふたみ介護老人保健施設でリーダーを務めます、西弘能(にしひろたか)さんです。

 

 

『ふたみの豆電球』の二つ名を持つ西さん。

細やかに何でもよく気がつく『マメ』さと、周囲を明るく照らす『電球』のような雰囲気を現していて、言いえて妙ですね。

 

業務の上では生真面目一直線の西さんですが、そんな普段の姿からは想像もつかない、もう1つの顔を持っています。

 

 

 

 

奇抜な衣装で奇想天外なダンスを披露する『チョコボーイズ』。

毎年、伊勢志摩地区年末懇親会アトラクションの名物として会場を沸かせています。

その『チョコボーイズ』で現在センターを務めるのが西さんなのです。

 

今回は、西さんがどうして『チョコボーイズ』のセンターを務めることになったのか、そのルーツに迫りたいと思います。

 

 

『チョコボーイズ』の発起人は、井坂施設長(左)と村瀬リーダー(右)の両名。

そこに西さんが加わる形で、現在の姿が完成しました。

 

 

同じ部署の先輩にあたる村瀬リーダーから誘いを受けた当初、西さんには戸惑いと葛藤があったと言います。

 

 

「やっぱり、大先輩のお二人が大切に育ててきた伝統のあるグループですし、そこに途中から入っていくっていうか、混ぜて頂くっていうのは、恐れ多いというか、僕なんかでいいのかなっていうのはありました。しかもいきなりセンターですからね(笑)正直、荷が重いかな~って(笑)」

 

 

大先輩からのオファーと、センターの重圧。

揺れ動く西さんの背中を押したのは、生まれたばかりの愛娘と、亡き祖母の存在でした。

 

 

 

 

時はさかのぼり、2014年。

 

 

この年、西さんは深い悲しみの中にありました。しかし同時に、大きな喜びに包まれてもいたのです。

 

10月13日、西さんにとって最愛の祖母、千代子さんがご逝去されました。

そしてその11日後、長女の千花ちゃんが誕生しました。

 

「娘には、大好きなおばあちゃんの名前から一文字もらって、千花と名付けました。千花は、おばあちゃんの生まれ変わりやと思います。おばあちゃんは、誰よりも僕を叱ってくれて、誰よりも愛してくれました。通学の時は僕が見えなくなるまで毎日神様に無事でいますようにと拝んでくれていました。大人になり、車でたまに実家に帰ってもそれは変わりませんでした。バックミラーで見える拝んでいる姿は忘れられません。」

 

大好きな祖母との、幼い日の思い出。それが、西さんを介護の世界へと導くきっかけになりました。それこそが、西弘能の原点だったのです。

 

 

 

そして迎えた年末懇親会のステージ。

そこには、一心不乱に踊る西さんの姿がありました。

 

天国のおばあちゃんと、その生まれ変わりの愛娘。

大切な二人の家族に、元気な姿を見せたい。こんなにも大勢の人を笑顔にできる自分の姿を見て欲しい。

 

迷いを断ち切った西さんは、グループのセンターとして、ステージに上がる決意を固めたのでした。

 

 

見事にセンターを務めた西さんに、会場からは惜しみない拍手が送られるのでした。

 

 

 

 

 

そして舞台は2019年の年末懇親会。

 

 

 

今回も、変わらぬ笑顔を、『チョコボーイズ』は届けてくれました。

 

 

 

「毎年、ああ見えて舞台に出る前は緊張で震えているんですが、村瀬さんや井坂さんは全く緊張せず楽しんでおられて、さすがやな~と思います。毎年、3人で仕事以上に熱心に(?)あーだこーだと練習で集まりお二人の発想に大笑いさせてもらうのが1番楽しいです!僕はお二人の案で言うとおりにするのが使命です(笑)いつも本番は緊張で振り付けが飛んで間違えてしまうのが申し訳ないです!伝統あるお二人の場に途中から混ぜてもらったので、がんばるしかないです(笑)井坂さん、村瀬さんいつもありがとうございます!」

 

 

西さんと『チョコボーイズ』の軌跡を、これからも見守っていきたいと思います。